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第26話

「ちょッ…離せってッ!!」 成世に怒鳴っている間にも2人が組員の奴らに捕まれていた 「なんで…なんで俺がお前なんかにこんな事されなきゃなんねぇんだよッ!」 俺は無意識のうちにそう叫んでいて俺の声で組員たちも動きが止まっていた 「ピクッお前…?」 それを聞いた成世は俺が お前 と呼んだことが気に触ったのかその言葉に反応していた 「俺は普通に過ごしてただけなのに…お前にさえ会わなければこんな事にならなかったのにッ…!」 俺はヒートアップしていき思ってないことも叫ぼうとした 「お前なんか…お前なんか大っきらッ…」 パチーン! ……え、、 いきなり肌と肌がぶつかる音がしてきた ぶた…れた?成世に…? 今までどんな事を言っても成世に手を挙げられることはなかった 俺は頬を抑えながら成世の事を見上げる 成世は俺の頬をぶった手を見ながら今までに見せたことのない顔をしていた なんで、、そんな顔してんだよ…… そう思いながら成世の事を見続けていると手から目を離した成世と目がった 「なる、せ」 フイ 成世は俺から目を離し後ろを向き歩きながらこう言った 「京希、さくを家まで連れて帰れ、安積と宮本はその2人を家まで送っとけ」 「「はい」」 成世のその一言で名指しされていない他の数人の組員も動き出した 「咲人!大丈夫か?!」 「…うん」 「頬腫れなきゃいいけど、」 いつの間にか抜け出してきていた春弥と流星が俺の元へ走ってきた すると1人の無口そうな組員も俺の元へ寄ってきた 「咲人さん、失礼します」 といい ヒョイ と俺の事を持ち上げた 「えっ…?!」 「ちょ、降ろせッ!」 俺はその腕から逃れようとジタバタとするがヤクザの力に勝てる訳もなく降りることは叶わなかった 「咲人くん、危ないので大人しくしてください、怪我でもしたらどうするんですか」 「君が怪我したら組長に私たちが殺されます」 「ぅ〜…」 そんな事言われると抵抗しずらくなる… 「それじゃ行きますよ」 日高さんの言葉で俺を抱えていた組員も歩き出した 「「咲人!」」 「春弥、流星…!」 連れてかれる俺に見て2人が俺の事を呼んできた それで組員の足が止まるわけでもなく俺は強制的に成世の家へと連れて帰られた

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