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第33話
「ねぇ成世、」
俺はあの後ご飯を食べて風呂に入った
「んー?」
「暁夜今どこにいるん?」
俺は思い切って成世に暁夜の居場所を聞いた
「新澤は今入院中」
「……俺のせいだろ?暁夜が怪我したの」
「さくは悪くないよ、新澤の失態」
成世はいつものトーンでそう言った
「…………」
俺は成世に反抗する事も出来ずに黙ることしか出来なかった
数十分後────
「成世!いいじゃん!暁夜のとこ行かせろよ!」
「だーめ、さく病み上がりなんだから」
身体の調子はもう大丈夫なのに…!
「咲人くん、今日は大人しくしてよ?振り返したらやでしょ?」
永宮さんも俺を説得し始めた
「でも…」
「咲人くん、今日は身体休めよ?」
「……わかった」
再び永宮さんに言われ俺は頷くしか無かった
「じゃあ成世!明日!明日ならいいよな?!」
俺は切り替えて明日行かせてと成世に言った
成世は えー と言いながら嫌そうな顔をした
「やっと俺の物になったのに外出したくない」
何言ってんだこいつ…
「暁夜のとこ行きたい、行かせて!」
「組長その位良いじゃないですか嫌われますよ」
と日高さんが言ってくれたその横でうんうん と安積さんも頷いていた
「……はぁー、わったよ、連れてけばいいんしょ」
成世のその言葉に よっしゃー! と俺は声を上げた
「さく、ちょっとこっち来て」
と成世がテレビを見ていた俺に言ってきた
?なんだ 俺は疑問に思いながらも成世のそばまで行った
成世は俺の首に何かをつけた
「はい、今度も俺以外取れないし次はペンチでも何を使っても切れないからね?ニコ」
ゔ…
成世の圧を頑張ってスルーしながら
成世に付けられたものを見るとチェーンに指輪が通してあるものだった
「これもGPSついてんの?」
「当たり前」
ですよねー、
「ねぇ、俺学校行きたい」
俺は今日明日仕事がないのかそれともわざわざ入れてないのか1日中いる成世にそう言った
「んー、」
「ねぇ!ちゃんと聞いてんのかよ!」
「聞いてる聞いてる、」
「じゃあ、学校!」
成世にもう一回言うと
「ダメ、当分家から出さないしお仕置もやってない」
ゔッお仕置……
「さくはまだ病み上がりだからお仕置は今日やらない」
成世は俺がお仕置と聞いて苦い顔をしているとそう言ってきた
「明日はしょーがないから出してあげるけど明日以外は我儘言わないでね」
「わったよ…」
俺は成世に反抗してお仕置を増やされたら嫌なので頷くことにした
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