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第34話

次の日──── 「成世!早く!」 今から暁夜が入院してる病院に行くところだ 「あーはいはい、」 俺の今日の服装は朝成世が持ってきた服を着せられた ここ数日部屋着を着てたから出かける用の服を着たのは久しぶりだ 「さく今日病院行った後買い物行くから」 ?なんか買うものがあんのかな、まぁ外にいる時間長くなるしいいや ガララララ 「暁夜?」 俺は成世と暁夜の病室に入った 「咲人さん?どしたの?」 暁夜は入ってきた俺たちに気がついて身体を起こした 「ごめん…暁夜俺のせいで怪我したんでしょ?」 俺がそう言うと暁夜は 「咲人さんのせいじゃないって!俺の失態だから」 と言いながらヘラヘラ笑っていた すると俺と暁夜のやり取りを見ていた成世が俺の傍に来た 「言ったでしょ、さくは悪くないって」 「でも…暁夜が怪我するのはおかしいって…」 「俺らの世界じゃそれが普通なの、もう行くよ」 「えッ?!もう行くのかよ」 俺がそう言いながら不満そうな顔をしていると グイッ 「我儘言わないって約束したよね?」 「そーだけどさ…」 「じゃ、行くよ」 成世は俺の腕を取りながら歩き出した 「暁夜!またな!」 「おう!」 俺は成世に引っ張られながらも暁夜に挨拶をしてから病室を後にした 「なぁ、もう腕離せよ」 暁夜の病室から出た後も成世は俺の腕を取ったまんまだった 別に腕を掴まれるのが嫌なわけじゃない、ただ周りからの視線が気になる… 「んー、」 またそれかよ… 結局成世が離してくれたのは車に乗ったときだった ショッピングモール──── 「で、何買うんだ?」 モールについてふらふらと歩きながら俺は成世に聞いた 「んっとね、さくの服とゲーム」 「俺の服そんないる?」 自分が外に出さないって言ったのに、 「てか何でゲーム?」 成世ってゲームやんの? 「新澤がさくが家にいる時ひまひま言ってるって報告してきたからさ」 確かに言ったけどそれは外に出たいアピールだったんだけどな 「だからってわざわざゲーム買う必要ある?」 「俺は必要なものしか買わない」 意外と成世って金銭感覚狂ってはいない気もする、俺の事以外では…… 「それに永宮が娯楽品がうちには全くないって文句言ってきたんだよね」 「スマホくれればそれで良いんだけどぉ…」 「まだ、ダーメ」 ちぇ、返してくれてもいいのに… ワシャワシャワシャ 「ちょッ…なんだよッ」 俺がムスッとしていると成世が俺の頭を雑に撫でてきた 「不機嫌にならないでね〜」 「なってねぇしッ…!」 俺は乱された髪を直しながらそう言った そんな会話をしながらも目的の店に着いたのか成世は店の中へ入っていった 俺も追いかけるようにして入った

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