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第44話
「成世ー?」
そろそろ話も終わった頃だろうと思い部屋から出て、いつものようにソファに座りながらパソコンをいじっていた成世を呼んだ
「ん?なに」
俺の呼び掛けに気づいた成世は手を動かしながらそう言ってきた
「あ、あのさ俺そろそろ学校行きたんだけど…ダメ?」
ピタッと手を止めて成世は俺の方を向いてきた
あからさまに嫌そうな顔してみてくんなよ…
「え〜、、んー……」
「お願い!」
「はぁー、分かったよ...」
「え?!マジで?!よっしゃッ」
成世は渋々OKしてくれた
春弥達にも会える...!
「じゃあ、夕飯食べよっか」
「えー、俺お腹すいてない」
安積さんが作ったサンドイッチをちょこちょこ摘んでいたから空腹感がない…
「昼ちゃんと食べたからいいじゃん」
「栄養しっかり取らないとダメだから食べて」
「えー、、」
成世こうゆうところは細かい、
「ちゃんと食べない子は学校行けませーん」
コイツ…すぐ囮にしやがる
「わったよ!食べればいいんでしょ」
「そうそう、最初からそう言えばいいんだよ」
量少なくするから と言い俺を席に座らせた
「ごちそうさま......」
「いい子いい子」
そう言いながら成世は俺の頭を撫でて俺の分の食器も一緒に持っていった
途中お腹いっぱいになってごちそうさましようとしたら成世が笑顔で無言の圧出してくるから食べざるをえなかった......
「もう無理…苦しい」
俺はそのあとお風呂に入って歯磨いて明日のために早く寝ることにした
次の日────
「んー、、学校ッ!」
今何時だ?......8時?!
確か8時40分までに行かなきゃなんだよな
準備の時間10分しかないじゃん!
てか、俺昨日目覚ましセットしたよな?
と着替えながら、ふと思い出した
まさか、、消えてるし...アイツか
「成世!目覚まし消したろ!」
俺が勢いよく部屋から出ると バレたか…
と言う顔をした成世がいた
「さく良く起きれたね」
「ねぇ!遅刻する!」
はいはい と言いながらものろのろと準備をしている
コイツ……わざとだろ
「俺もう自分で行く」
このまま待ってたら確実に遅刻するし
成世を置いて家から出ようとしたら
「それはダーメ」
ギュッと後ろから抱きしめられて止められた
「離せッ遅刻するって!」
「分かったって、行くよ」
その後何故か俺の事を担いで車に乗せてきた
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