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第47話

「咲人くーん」 「あ、安積さん」 正門のところで待っていると安積さんが走ってきていた え゙ッなんで安積さん走ってきてんの? 「はぁ、お待たせ」 「なんで安積さん走ってきたの?」 「あーいや、事務所から近かったし咲人くん達歩きでしょ?」 「そーだけど、、普通走らねぇだろ」 そう? と安積さんはもう息を整えていた 「咲人ー、もう行こーぜ」 いつもの様に春弥が俺に後ろから寄りかかってそう言ってきた 「うん、てか離せよ」 今は安積さんも居るし引っ付かれてるの成世に報告されたら俺の身体が死ぬ予感がする 3人横並びで歩いてその後ろに安積さんが着いてくる形で行くことになってゲーセンに行ったりショッピングモールでぶらぶらして放課後を楽しんだ 「咲人くん、17時半過ぎてるけど大丈夫なんか?」 え、、マジで? 「大丈夫…じゃないッ!」 「ここから家までどのくらいかかる?!」 「んー、20分くらい?」 走ったら間に合うか? 「咲人大丈夫?」 「ごめん春弥、琉晴俺もう帰らないと」 「あー、うん分かったじゃ、また明日な!」 何かを察したかのように2人が頷き別れることにした 「安積さん!早く行こ!」 ほとんど知らない地形だからスマホで案内を見ながら走った 途中で数回道を間違えそうになって安積さんに引き戻された 焦りながらマンションに戻って着いたのは55分ちょっと過ぎだった 「なんで1番上なんだよっ!」 高いマンションの最上階だからエレベーターで行くのも時間がかかる 「咲人くん、速い…それにもしかして方向音痴?…」 「そりゃあ、死にたくないし…俺方向音痴じゃないと思う」 門限破ってお仕置きなんてされたくないし 方向音痴なはずないんだけどなぁ 安積さんと少し会話をしているうちにエレベーターは最上階に着いた すぐに降りて玄関に向かいドアを開けると 「59分……ギリギリかぁ〜」 なんて言いながら玄関に立っていた成世が居た 「なんで残念そうなんだよ」 俺がそう言うと 別にぃ と言い俺の頭をわしゃわしゃと撫でてきた 「おかえり、次はもっと余裕もって帰ってこよーね」 「……ただいま、分かってる」 次があるか分からないけど と言いながら成世は先に歩いていった 俺が部屋に行って制服を脱ぎパーカーに着替えようとしていると成世がいきなり入ってきた 「さく、明日明後日なんだけどさ俺帰れそうにないんだよね」 「え?なんで?」 「んーとね、、組の方でちょっと問題が起こってね今日もこの後すぐに行かなきゃなんだよね」 それならしょうがないか 今日は木曜日だから金土で帰ってこないのか... 「安積さんも?」 「まぁ、幹部だしねそれに誰もここに来させられなくて...一人になるけど大丈夫?」 コイツ俺の事何歳だと思ってんだよッ…… 「大丈夫だし」 「てことで一緒にお風呂入ろっか!」 「はぁ?!何でそうなるんだよ」 ニコと笑い俺の事を抱き上げ下ろして欲しくて暴れる俺をそのままお風呂場まで連れていった

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