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第51話
「で?一人でも大丈夫って言ってたのは
誰だっけ?」
「俺デス...」
「だから休ませるって言ったんだろ?」
「ごめん、、」
あーやばい、さくにイラつき向けたくないのにうまく抑えられなくて口調がきつくなる
今は抑えないと…
さくを今から学校に送って行かせてもいい
けどちゃんと家まで帰れるか分からないし
やっぱりヤダって言っても無理やりにでも
休ませるか
「さく、家まで送るから今日は学校休も?」
「……わかった」
あれ?てっきり駄々こねると思ったのに
あっさりと承諾してきた
さくの表情を見る限り俺を困らせないようにしてんかな?
いや、可愛すぎて無理
「ん、いい子」
今すぐ抱きつきたいけど離れるときの
ショックがでかそうだからさくの頭をワシャワシャ撫でて我慢することにした
そして、もうひとつ聞くことがある
「さくの事だからどうせ朝ごはん食べてないでしょ?」
ギクッ
「い、いや?食べたし」
さくはそう言ってるけど見るからに慌ててるし目合わせないし嘘つくの下手すぎ
簡単に口割らなそうだな…あ、これ言えば言うかな?
「へぇー、嘘つくんだ、、お仕置がひつ…」
「ごめんない!食べてません!」
予想通りすぐに白状した、そんなにお仕置やだ?俺は楽しいんだけどね〜
「よろしい、んじゃ、ちょっと待ってて」
「ん、」
さくを待たせてご飯の用意をさせることにする
(咲人side)
「あ、あのさ成世…?」
「んー?」
あの後朝ごはんを食べさせられてるんだけど
量多いし、俺が食べきるわけないじゃん!
成世めっちゃ見てきてるし…
恥ずいし、食べずらい
「そんなに見る必要ある?」
「ある」
即答かよ…
「いや、ねぇだろ」
「だってさくと会えなくなるんだよ?」
「そーだけどさ」
「正直言うと動画撮りたいくらい」
撮っていい? とか聞いてくるけどなんかヤダから辞めさせた
動画撮ると会えないの実感するし
「てか、もうお腹いっぱい」
「相変わらず少食だなー」
「でも、俺にしては食べた方だと思う」
「まぁそうだね、偉い偉い」
子供扱いされてる気がする…
みんなして俺の事子供扱いしやがって
「成世、仕事は?」
「まだだいじょーぶ、」
大丈夫とか言ってるけど他の組員の人結構バタついてる気がする
「ふーん、、俺もう帰りたい」
これ以上ここに居ても成世の仕事の邪魔するだけだし
「そっかー…じゃ、行こ?」
「ん、」
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