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第55話

「さく疲れてるんだから休ませろよ」 「いや、俺そんなに疲れてな…」 「ん?疲れてるよね?学校久しぶりだったもんね?」 怖い怖い怖い、目笑ってないし圧すごいし 俺はその圧に押されて気付けば首を縦に振っていた 「そう言うことだから早く出てけ」 成世がそういうと会長さんは渋々出ていってしまった 「何も追い出さなくてもよくね?」 「俺がやだのー」 いや、お前何歳だよ…… てか、泊まりになりそうなほど忙しいんじゃねぇのかよ 「組長、ここに居ましたか」 「うげぇ」 またいきなり扉が開いたと思ったら今度は日高さんが立っていた 「仕事、溜まってるの分かってますよね?」 やっぱ溜まってんかよ、 「今はさくといちゃいちゃタイムだから無理!」 「成世早く行けよ」 俺もそろそろ離して欲しいし丁度いい 「さくまで酷いッ!」 「組長行きますよ、」 「咲人くん、好きに出歩いても大丈夫ですがくれぐれも屋敷の敷地外には出ないように」 それだけ言うと日高さんは成世を連れていった んー、ああ言ってたし探検でもするか てか、ここ広すぎるだろ…しかも組員?の人が俺とすれ違う度に「お疲れ様です!」 とか言ってくるからビビる。 さっきの部屋に戻ろうもここが何処が分からないし、、 「うわッ」 廊下の角を曲がろうとしたら誰かとぶつかってしまい体格差で俺だけが転んだ 「イテテテ…ごめんなさい、前見てなくて…」 「さくくんか、こちらこそすまない」 「あれ?会長さん??」 その後会長さんと部屋に行って成世の子供の時とかの話を聞いた 「あ、あの会長さん?」 「そんな呼び方しなくても他に好きに呼んくれ、それに肩苦しく話さないでくれ、敬語は要らん」 「え、でも他になんて呼べば?」 「成幸(なりゆき)…とか」 「名前で呼ぶと成世が面倒くさそうだからな……」 「フフそうか、ならそのままでいいそれで、なんだ?」 俺はずっと知りたかったある事を会長さんに聞くことにした、それは 「成世の弱点って……」 「ほーう…アイツの弱点が知りたいんかフフ」 あ、このニヤって笑い方成世とそっくりだ…成世のあの笑い方は会長さん譲りなのか? 「だって、俺だけ色々とやられてるしたまにはね?」 「良いじゃないか、教えてあげようアイツの弱点」 「ほんと?!なになに?!」 「アイツの弱点はな、、」 「さく、オヤジと何してるの」 会長さんが言おうとしたときスパーンッ!!と音を立てそうなくらいに勢いよく扉が開いてそこにはちょっと不機嫌な顔をした成世が立っていた 「げッ…成世…ちょっと話してただけだし」 タイミング悪ッ!!! あまりにもタイミングが悪すぎてムスッとした顔で成世を軽く睨みつけてた 「なんの話」 「実はな今さくくんに聞かれてお前の」 「あーーーー!!!!」 会長さん、何言おうとしてんの 「さく、うるさいこっちおいで」 そう言われ成世の膝の上で腕の中に閉じ込められた 「だ、だめ!待って!言っんぐッ…」 それでも喚いていたら成世に手で口を抑えられた こうやられると対抗出来なくなるから覚悟を決め大人しくするしか無くなった… 「で、オヤジさくが俺の何聞いたの」 「お前の弱点が知りたかったんじゃとよ」 あー、、言われた… え?大丈夫だよね?変なことしてこないよね??

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