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第56話

「……ふーん、俺の弱点…ね」 あれ、なんか大丈夫そう?雰囲気変わってないような… 「さく、そんなの聞いて俺に何しようとしたの?」 「あ、えっとー、、」 成世が目線を俺の方に変えてニコッと笑いながら聞いてきた 「ん?なに?早く言いなよ」 チラッと会長さんの方を見て助けを求めたけど楽しそうに微笑んでるだけで助けてくれそうにない 「ほら、オヤジなんか見てないで俺の方見て」 俺の顎を掴んで無理やり目を合わせてきて俺は逃げる術を奪われた 「〜〜!成世に……日頃の、仕返しして、、やろうって、、思った…だけ。」 早く と耳元で囁きながら言ってきて言うしか無くなった俺は途切れ途切れ動かせない顔の変わりに視線だけでも逸らしながら成世に言ってしまった 「へぇー、そんな悪いこと考えてたんだ」 悪い子にはお仕置が必要かな? なんて言ってくる 「ばッ…!必要じゃねぇし!」 俺がそう言うと成世は ふーん と言い目を細めた笑い方をしながら俺の事を見てきた あ、やばい…この顔はなにかやな事考えてる顔だ… 「それならお仕置はしないであげるよ」 「え?!マジで?」 成世の思わぬ言葉に驚きながらも成世を見上げた 「でも、明日まで俺の傍を離れなければの話しね」 なんて成世がそんなに甘い訳もなく俺は言われた言葉を受け止めて、一旦考えることにした 成世の傍から離れられないイコール俺の自由が消えるって事だろ? でも、家帰ってからお仕置されるよりそばにいて家帰ってからのお仕置なしになる方がマシか? 「うー、、わかったよ.....」 「はい、決まりー。オヤジとか京希とか安積とか他の奴らにもノコノコ着いてくなよ?」 やっぱ、会長さんについてって話してたの根に持ってるか…… これはめんどくなりそうな予感…

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