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第58話

「ちょ、ちょっと待って、4時間は…キツイです」 明日からいきなり4時間勉強は俺死んじゃいますって 「さく、そんな事言える状況だと思う?」 「いや、思ってはないよ、思ってないけど……」 「俺もね、いきなり4時間勉強はちょっと可哀想かなって思うんだけど、あの問題でつっかかるの見たらそんな事思ってられないよね」 こんなにも今までの自分を恨んだことは無い… なんで勉強してのなかったんだよ俺!! 「取り敢えず今月末のテストが終わるまでだから、頑張ろ?」 「うー……わかった…」 「よしいい子、もう課題終わったでしょ?こっちおいで」 成世が椅子に座りながら手を広げてそう言ってきた 俺は成世の側まで行って膝の上に向かい合わせになるように座った 別に行きたくて行った訳じゃないからな?しょーがなく行っただけだから そのまま最初みたいに成世は俺を膝に抱き抱えながらパソコンを操作しながら仕事の続きを始めた あ、やばい、、寝る… 俺は成世の身体に抱きつきながらそのまま眠りについた (成世side) 俺は今ちょっと不貞腐れてるさくを膝に抱き抱えてパソコンと向き合って仕事をしている 元はと言えばさくがノコノコとオヤジなんかについて行くのが悪い 「なぁ、この体制やりずらねぇの?」 しばらく仕事をしているとさくが話しかけてきた 「全然、寧ろ捗る」 さく、ちっちゃいし 「俺学校の課題やってないから1回離して」 課題はちゃんとやらせなきゃだし一回離してやるか 廊下で待機してた部下に俺の机の横にさくが勉強出来るような机を用意させてそこでさくに課題をやらせることにした 課題をやっているさくに横目で視線を送るとノートを睨みつけてるさくがいた 「さく、手止まってる」 仕事をしているときの声のトーンで言ってしまい、驚きを含んだ顔でさくがこちらを向いてきた やばい、可愛すぎるだろ… 「どっか分かんないの?」 「うん、ここ」 分からないところを聞くと素直に答えてきたから、できるだけ分かりやすく説明をすると理解したみたいで問題に取り掛かり始めていた 「さく、結構基礎的なとこでつっかえてるけど今月末のテスト大丈夫?」 「ゔ……」 確か、今月の予定にテストがあったことを思い出してさくに大丈夫かと聞くと 痛いところをつかれたかのような声を出して目を逸らしてきた 「大丈夫……じゃない」 てか、元々成世が俺の事休ませまくるから授業にどんどん置いてかれたんじゃん さくが大丈夫じゃないって答えた後にボソッと言った言葉が聞こえてきた 「確かに俺がさくの事休ませたのが多かったけど殆どさくが悪かったよな?」 俺がそう言うと、口に出してることに気がついていないのかギクッとした顔で俺の方を見てきた 「いや、声出てる」 「え?!…マジで?」 ちょっと、焦った顔をしてるのも可愛い、 さくの頭を撫でて席をたち京希に電話をかける 『もしもし、どうかしましたか』 「ちょっと今月末まで仕事18時までにして」 『は?いきなりどうしたんですか』 「いや、さくに勉強教えようかなって」 『咲人くんですか?』 「うん、今月末のテストまで」 『分かりました、』 「じゃ、頼んだよ〜」 京希との電話を終わらせてさくの所に戻る なんの話をしていたのか気になるのか俺の事を見上げてきた 「明日から19時から23時まで俺がつききっきりで教えるねニコ」 そう言うと嫌なそうな声を上げてきた 「えッ?!…何言って、てか仕事あるんじゃねぇの?」 俺の仕事のこと心配するとか可愛い、好きだわ 気持ちを顔に出さないようにさくの質問に答える 「それは大丈夫、さっき京希に言って調整させた」 そう言うと電話の内容を理解したような顔をしていた

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