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第59話

「ちょ、ちょっと待って、4時間は…キツイ…です」 なんて、言ってくるけどここは心を鬼にすることにした 「さく、そんな事言える状況だと思う?」 「……思ってはないよ、思ってないけど……」 「俺もね、いきなり4時間勉強はちょっと可哀想かなって思うんだけど、あの問題でつっかかるの見たらそんな事思ってられないよね」 俺がそう言うと返す言葉もないのか、黙ってしまった この顔は多分今までの自分を恨んでんな、ほんとさくって顔に出やすい 「取り敢えず今月末のテストが終わるまでだから、頑張ろ?」 「うー……わかった…」 「よしいい子、もう課題終わったでしょ?こっちおいで」 そろそろ俺がさく不足になる、 俺がおいでと言うと素直にトコトコと俺に近ずいて俺の膝の上に向かい合わせになるように座ってきた 俺の身体に抱きついてきてるし、ほんと可愛い 意外と甘えん坊なんだよな、さくは 多分本人に言ったら否定すると思うけど今も実際俺の肩におでこ乗せて寝ちゃってるし まだ夕飯の時間じゃないし寝かせておくか 俺はスマホで数十枚さくを撮ってから仕事に集中する事にした (咲人side) 「さ……さく、起きて」 「んー、、、」 ゆさゆさと身体を揺らされて少しずつ意識が現実に戻ってきた 待って、俺凄い恥ずかしい形で寝てるじゃん。 自分の今の姿を思い出すと一瞬にして意識がはっきりとした 案の定成世の顔を見ると嬉しそうにニヤニヤとしながら俺の事を見ていた やばい、顔絶対赤くなってる…… 「起きた?そろそろご飯だと思うから行くよ」 成世にそう言われて成世の膝から降りて後ろからついて行く まだ、ちょっと眠い…でも、今寝たら夜寝れなくなるの確実だしまず成世が寝かせてくれなさそう…… そんなことを考えてると目的のところについた 「「「お疲れ様です!!」」」 成世が部屋に入るといかつい男の人たちが一斉に挨拶をしていた この圧には慣れなさそうだな…… 「あぁ、さくこっち」 成世は軽く返事をして席に着いた 成世に呼ばれた俺は側まで行って隣に座らされた …………疲れた、初めての人に囲まれすぎた。 成世が初めて俺の事をみんなの前に連れてきたから組員の人達は俺の事を興味深そうに見てきてたり成世が俺に何かをする度にザワついたりしてた あれだけでザワつくとか成世いつもどんな感じなんだよ 途中で成世の傍にいる約束をしたことを忘れて安積さんの所に行ったら圧のある笑顔で成世が見てきたから早々に成世の隣へ戻ることになった… 近くにいた組員の人が 「組長があんな感情を表に出すの始めてみるッス」 とか言ってて尚更早く戻らなければと思ってすぐに成世の傍に行ったら満足そうに俺の頭を撫でてきた 成世のその行動にまた周りがザワついた

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