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第60話

「さくーほら、もう寝る準備しに行くよ」 夕飯の時間はそのまま宴会に変わってしまい気づいたらもう23時近くになっていた 俺は初めての人たちのなかに長時間いた事で疲れが溜まって成世の膝の上で今にも寝そうな感じだ 「んー、、」 「じゃ、俺たちもう部屋行くから、あんま遅くまで騒ぐんじゃねぇぞ」 成世は半分寝ぼけて曖昧な返事しかしない俺を抱き上げて、組員の人達にそう言ってから部屋を出ていった 「さくー、もうちょっと頑張って、お風呂行くよ」 「つれてって……」 自分で歩く気力もなくなった俺は恥ずかしさを忘れてて、成世に甘えまくってしまった そのままされるがままに洗われて湯船に浸か るのも着替えも全部成世にやってもらい俺はそのまま布団で眠りについた 目を覚ましたときはもう日が昇り始めていたときだった 隣には俺を包むように腕をまわしながらぐっすり寝ている成世がいた 5時半……早く起きすぎたか?散歩でもしよ 成世を起こさないようにそっと布団から出て、ハンガーにかけてあった制服のズボンを履いてそろそろブレザーを着るには暑くなってきてるからワイシャツだけ着てネクタイを軽く締めてから部屋を出た 敷地外に出なけりゃ良いんだよな、日高さんそう言ってた怒られる心配はない......はず。 ......ここ庭も広すぎんだろ、結構歩いてやっと裏庭まで辿り着いたし あれ?会長さんだ 裏庭には和風の池があってそこで会長さんが鯉に餌をあげていた 「おぉ咲くんじゃないか」 こんな早くにどうしたんだ? とどう声かければいいのか悩んでいた俺に会長さんが気づいて声をかけてくれた 「なんか目覚めちゃって、散歩してた」 俺がそう言うと そうかそうか と優しく言ってくれた 「ところで、その制服はアイツの学校のじゃよな?」 「あー、うん元々は違うとこ行ってたんだけど成世に転校させられた」 「ほぉ、アイツがそこまでするとはな」 俺が苦笑いしながらそういうと会長さんは鯉に餌を上げ続けながら珍しそうにそう言った 「アイツが組員の前であんなに表情を崩すとは思わなかったわ」 「成世って普段どんな感じなの?」 確かに周りはザワついてたけど、会長さんまでそんな事言うってよっぽどだな 「アイツはこの業界で極わずかな人間の前でしか表情を崩さない事で有名なんじゃよ、なのに昨日は幹部だけじゃなくて他の組員の前でも笑ったりしてたからのぉ、」 咲くんが居たからじゃな、なんて笑いながら言っていた え……?あの成世が?いつもころころ表情変わってるじゃん 俺が困惑した表情を浮かべていると 「咲くんの前ではそんなことは無いんだろう?」 「うん、じゃあ昨日のザワつきってそれが原因って事?え、でも、日高さんとか安積さんの前でも表情崩してたけど…?」 「日高はアイツの幼なじみだからなぁ、安積に関しては内心ビビったと思うぞ」 へぇ〜、なんか成世の違う一面しれた気がする… 早く起きてよかった なんて思ってしまう自分が恥ずかしい…… ───────────── 部活と勉強が忙しいので投稿減ります(´・ω・`;) 出来るだけ投稿出来るように頑張ります 今後ともよろしくお願いします

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