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第61話
「話が変わるが、咲くんに1つ確認しておきたいことがあってな」
「??確認?」
「アイツの傍に居ることに対する"覚悟"はあるか?」
……覚悟、成世のそばにいることに対する。
真剣な眼差しで俺の事を見てくる会長さんにつられて俺も顔が強ばる
「知ってると思うがアイツは組のトップ、この組も無傷で大きくなった訳じゃない、傘下になった他の組に恨まれてない訳でもない」
「いつか反乱を起こすかもしれない、そこで今まで弱みなんて見せてこなかったアイツに唯一の弱点が出来た、奴らは高確率でそこに漬け込んでくる、」
成世の唯一の弱点……それって……
「俺が成世の…唯一の弱点…?」
「そうじゃ、そうなると咲くんを揉め事に巻き込んで危険な目に合わせてしまう可能性も十分ある、それでもアイツの傍に居ることに対する覚悟が咲くんにはあるか?」
「厳しい事を言うが、もしその覚悟がないのなら咲くんにアイツの傍に居てもらうことは出来ない」
会長さんにそう言われて、考えるだけで少し胸が痛くなった
「正直言うとそんな事考えたことなんかなかった、でも俺は……」
俺は俯いていた顔をあげて会長さんと目を合わせた
「それでも成世の傍に居るって決めてる、、それはどんなに危険な目にあおうと変わらないし誰になんと言われようと俺の気持ちは変わらない。」
「それが覚悟なのかどうかは分からないけど…」
俺は会長さんと目を合わせたまま言い切った、すると会長さんは笑いながら
「その意思があるだけで十分じゃよ、キツい事言って悪かったなぁ。」
「ううん、全然」
俺がそう言うと会長さんはまた笑いながら
「まぁ、この組がその程度の奴らに負けることは無いがな」
俺もつられて笑った
「それにしても咲くんは随分成世の事が好きなんじゃなニヤ」
「は?!//そ、、そんな事…」
この笑い方ほんとそっくり……//
絶対顔赤くなってるし、最悪だ……
「あッ!!咲人くん発見!」
「え゙ッ?!安積さん!」
その後会長さんと話していると安積さんがきた
え、なんで安積さんが俺の事探してたの?もしかして……
「咲人くん、組長が探してる咲人くんが連絡しても気づかないから」
そう言われスマホを見ると何十件も電話とLI○Eが来ていて時間も7時頃になっていた
話に夢中で気づかなかったァ…
「怒ってた……?」
「怒っては……ないけどちょっと不機嫌?
てか、早く来て!他の奴らが圧で死ぬ!」
「会長さん……」
俺が泣きそうな顔で会長さんを見ると面白そうに笑っていた
「ほんとに愛されてるな咲くんは」
「笑い事じゃないッ!」
そういった後に一旦冷静になって考えみる
ちょっと待てよ…
連絡気づかなかったのは俺が悪いとしても敷地内から出てないわけだしそれに関しては怒られないよな?
そんなことを考えながら成世の所へ行った
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