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第63話
(成世side)
朝目を覚ますと隣にあるはずの温もりがなく昨日さくに着せた俺のTシャツが脱がれて制服が無くなっていた
京希から「敷地外にはでるな」と言われている筈だからこの屋敷の敷地内に居るのはほぼ確定
だからと言って俺に黙ってどっか行くのは、許し難い心配するこっちの身にもなれ
「安積、さくが居なくなった敷地内に居る筈だから見つけてここに連れてこい」
『了解で〜すッ』
GPSで探せれば楽だがここは情報を守る為にそういったものの電波を遮断しているそれはさくにつけてるのも例外ではないからGPSで探すことができない
さくを探して連れてくるよう命令してから、20分ちょっとたったが、未だにさくは来ない
さっきから電話をかけたりLINeを送っても一向に返ってこないから
昨日残していた書類に目を通しながら待つことにした
別の書類を届けに来た組員が顔を青ざめて早々と出ていったから多分不機嫌オーラが出ているんだろうと自分でも思う
でも、これはさくが悪い俺に黙ってどっか行くから
お仕置をなにしてあげようかと考えながらさくが来るのを待つことにした
数十分後────
安積に連れられ、おどおどしながらさくが部屋に入ってきた
「おはよ、さくどこに行ってたのかな?」
「散歩…」
俺が笑顔でそう聞くと少し泣きそうな表情になりながらそう答えた
「俺からの連絡無視するほど散歩は楽しかったんだ」
さくを追い詰めるような質問をしていくと少しずつ表情が引きつっていった
ほんと顔に出やすいよな
「いや、無視した訳じゃなくてほんと…気づかなくて」
さくが弁解しようとしているのをスルーしつつ手招きをする、何かを悟ったのか大人しく俺のところまで来た
「うわッ!なんだよ、、」
さくのことを軽々と持ち上げて膝の上に迎え合わせになるように座らせる
軽い…もっと食べさせなきゃだな
「俺心配したんだよ?朝起きたらさく居ないし電話出ないしLINeも返事ないから」
「…それは、話に夢中で……」
「誰との?」
「か、会長さん」
俺のその質問の答えを濁そうとするさくを言うまで離さないという目で見つめると諦めたのか小さい声でそうの答えた
「またオヤジかよ」
俺以外に懐くのは正直面白くない、もっと俺にだけ夢中になって欲しい
しかしそんな思いを今は抑えることにした
「ごめん……」
「……まぁ、いいけどもう何も言わずにどっか行くなよ?」
小さく弱々しい声で謝られるとつい許してしまうになる自分はつくづくさくに甘いなと思う
「分かってッ…んぅッ!?」
反省したかのような表情をしたさくが可愛くて思わず口を塞いだ
丁度いいからお仕置としてそのままさくの口内を犯すことにした
「んッぁ//なるッ…ふッ」
さくは俺が歯列をなぞると口を開いて俺の舌を受け入れていた
クチュクチュと音を室内に響かせながらさくの舌と絡ませながら下唇を甘噛みしたりといつもよりもしつこく攻めあげた
「ぷぁッ…はぁはぁ、なんだよ!//」
「お仕置ニヤ」
顔を赤面させいつものように強気で俺にあたってきた
「あれ?さく勃ってるよ?」
さくの下に目を向けると言葉とは反対でさくのズボンが張っていた
「〜〜〜//」
「キスで興奮しちゃったの?」
そう言いながらさくのモノをスリスリと擦るとビクッと身体が反応していた
「ちょッ//やめろ…って!」
「やだ、辞めない」
「お、俺もう学校行く!」
もう我慢が出来ずにさくのベルトに手をかけズボンをおろそうとした
すると今から俺が何しようとしているのかを察したのか身を捩って俺の膝からおりそのまま学校のカバンとブレザーを持って部屋から逃げるように出ていった
「あっ!待て!」
そう言ったがさくはそのまま行ってしまった
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