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第65話

(成世side) さくの奴俺からのLINeフル無視してやがる いい度胸じゃねぇか さっき安積が顔を青ざめて部屋に入って来たと思ったら、さく安積のこと使って学校に行ったらしい 1人で歩いていかなかったのはまだ偉かったとしても他はお仕置案件だろ 「組長、ちゃんと仕事に集中してください」 さくにどんなお仕置をしようかと考えていると傍にいた京希にそう言われた 本当は学校に行きたいけど、生憎今日は学校の方の仕事がない 学校が終わったら取り敢えず迎えに行くとして今は仕事に集中する事にした 放課後──── 「遅い...」 もうとっくに授業は終わってる筈なのに一向にさくは出てこない 「ちょっと行ってくる」 運転席にいる京希にそう伝えGPSが示している2-Aの教室に向かった 「早く行った方が…良いんじゃ、、、」 誰かと話す声が聞こえてきて教室のドアに寄りかかるようにさくの事を後ろから見る 一緒に居たやつが俺のことに気がついて視線が俺の方へ向く 確かこいつは中村 春弥だっけ、家は大手電気メーカーの息子 俺の会社も贔屓にしてる会社だ 中村の視線が俺の方へ向いているのに気がついたのか身体を後ろに向けたさくと目が合う 「な、成世、何でここに…」 俺の不機嫌なオーラを察知したのか途切れ途切れになりながらそう言ってきた 「さくが全く来ようとしないから迎え来た」 俺がこの学校に自由に出入りできることを思い出したかのような表情をしていた 「それで?俺からのLINeと電話全部無視して全く帰っこようとしないで、教室に男と2人きりで居て、どうゆうつもり?」 「どうゆうつもりって、別になんもないし関係ねぇじゃん」 そう来るか、なんの意地を貼ってんだか 「………へぇ、わかった」 「そんなこと言う悪い子にはお仕置が必要だよね」 「ッ…勝手にしろ」 いつもより冷たく低い声でそう言うと目に涙を貯めたから泣くか?と思ったがまだ強気にそう返してきた 「春弥、帰ろ」 「えッ?あ、うん」 中村の腕を取り俺からの逃げるように教室から出ていった 「安積、数人さくの監視につけろ」 『え?咲人くん?あ、了解っス!』 電話で短く指示を出して車に戻り家でさくの帰りを待つことにした

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