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第67話

(成世side) 「なんだ」 家に着いてから少ししたらさくの監視につけた組員の1人から電話がかかってきた 『あ、あのッ咲人さんに撒かれました...‪...』 「は?」 『す、すみませんッ!!』 「さくに撒かれるとか何やってんだよおめェらはよ」 『すみません...』 GPSで居場所を見ようと思ってもバグっているのか反応が転々としていた 「取り敢えず探せ」 まさか監視を撒くとは思わなかったな 少ししてまた電話がかかってきたと思ったら今度はさくがここに来る前までバイトしいた【BAR Light】のマスターだった 「もしもし」 『もしもし、咲人くんを探しているならうちに居ますよ』 あそこ行ったんか、さくにバイト辞めさせた時にさくがもしここに来たら連絡してくれと電話番号を渡しておいて良かった 「そうですか、ありがとうございます。すぐに迎えに行かせます」 『分かりました、ではそれまで久しぶりに咲人くんと話していますね』 確かにあそこは場所的に電波が悪いからGPSから逃げるにはもってこいだな 居場所がわかったのならあとは連れて帰るだけ、俺は今日からまたさく付きに戻る新澤に電話して迎えいくように指示した 俺が行くと変に反抗しそうだしな…… (咲人side) 「あ、ここで大丈夫です」 俺の隣に乗っていた春弥がそう言って車から降りた 「俺も降りる、、」 「ダメに決まってんでしょーが、大人しくしてて」 「うー、、」 運転席に居た暁夜にそう言われて俺の隣に乗っていたもう1人の組員の人に俺が車からおりる前にドアを閉められてしまった 「咲人じゃあな!ちゃんと理事長に謝れよ〜」 「は?なんで俺が……」 「なんでも、バイバ〜イ」 「……バイバイ。」 春弥と俺が話終わるのを見た暁夜は車を発進させて、どこにも止まることなく家へ向かった 「……ただいまぁ」 本当はこのまま部屋に直行したいけど俺の部屋、リビング通らないと行けないし玄関から1番遠いんだよな 行きたくない…絶対怒ってるし 「暁夜ぁ〜…」 助けを求めるように暁夜のことを見上げて弱々しく名前を呼んだ 「ダメ、ほら行くよ」 そんな俺をスルーして後ろから押してきた 「組長、咲人さん連れて帰りました」 「ご苦労、さくおかえり」 パソコンを閉じて成世は俺の方へと向かってきた 「…挨拶は?」 「あ、、ただいま…」 いい子 と俺の頭を撫でて一通り報告を終わらせた暁夜に今日はもう帰っていいと伝えた 思ったより怒ってない? 「お風呂はいって来ちゃいな」 「あ、うん」 えー、怖い何も言われない方が怖い…… なんか企んでる?んー? 「あ、あがった?ご飯できてるから食べよ」 「うん」 ……やばい、もう食べれない半分も食べてないのに。 「もう食べれないなら、置いといていいよ」 「う、うん…ご馳走様」 いつもなら半分は無理にでも食べさせてくるのに 考えるのを辞めたくて俺はいつもより少し早めに寝た

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