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第68話

「咲人さん、おきて」 「んー、、あれ…暁夜?」 朝起きるといつもなら成世が起こしてくれるはずなのにそこには暁夜がいた 「…成世は?」 「あー、組長ならもう仕事に」 「そっか」 別に寂しいとかないし…昨日の事多分まだ怒ってるしな いや、でも連絡を無視したりしたのは俺が悪いけど… 「咲人さん学校行くよ」 「うん」 「咲人おはよぉ」 「おはよ、あれ?今日も琉晴休み?」 風邪が治らなかったのか琉晴がいなかった 「そーらしいてか、咲人はちゃんと仲直り出来たの?」 「いや、、なんか成世冷たい?というか…」 「だから謝るに謝れなかった?」 俺は春弥の質問に対してこくんと小さく頷いた 「そっかー、今日は仲直りできるといいな」 今日は授業も集中する事が出来ずいつもより早く時間が過ぎて気づけば放課後になっていた 「じゃ、また明日な咲人」 「またな」 いつも通り春弥と別れて車まで向かう 車が成世のものじゃなかったから後ろのドアを開けると運転席には暁夜が乗っていた 「おかえりなさい」 「ただいま」 車の中で成世にどう謝ろうかをずっと考えていた 結局何も思いつかないまま家に着いてしまった 「今日組長遅くなるから先寝ててだって」 「……待つ」 「わかった、けどあんま夜更かしすんなよ?」 「わかってる」 その後今日が作ったご飯を食べてお風呂に入った 21時でスマホは使えなくなるからテレビを見ながら成世の帰りを待つことにした 遅い…もう日付変わりそうなのにまだ帰ってこない 暁夜は21時くらいに夜更かししないように俺に釘を指してから帰ったから今は俺1人 まだかなと思いながら待っていると玄関の方から音が聞こえてきた 帰ってきた…! まず昨日のことを謝ろうと玄関に続く廊下へ向かった 「な、成世」 「さく、まだ起きてたの?」 ネクタイを緩めながらそう言ってきた 「あ、あの昨日は…」 ごめんなさい と言葉を発しようとした時成世から違う人の匂いがした 甘ったるい男の人が付けないような匂いがしてきて胸がズキンした 「さく?」 「なんでもないッ…」 これ、成世の匂いじゃない、、さっきまで女の人と居た? そう思うと嫌になってそのまま自分の部屋に向かいふて寝に近い感じで寝た (成世 side) 俺は今さくが帰ってくるまでの間に考えたお仕置を実行している さくが帰ってきた時から少し冷たい態度をとったり 夜遅くに帰って男が付けないような香水をつけて帰る 家に帰ると俺の事を待っていたのかさくが出迎えてきた 俺になにか言おうとしてすぐになんでもないと言って部屋に行ってしまった 多分匂いに気づいたのかな、やりすぎた気もするが俺は次の日もまた次の日も女物の香水をつけてから家に帰った 京希に「嫌われますよ」と少し呆れているような顔をして言われた 終わったらしっかりと謝ろうと思う

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