78 / 84

第73話

「今更だけどどこ行くん」 「ん?さくも1回行ったことあるとこだよ、村松覚えてるでしょ?」 「あーうん、成世服でも買うん?」 「買わないよ、今日買うのはさくの、今から夏服とか用意しとこうかなって」 また俺? 俺前回買ったやつでまだ着てないやつもあるんだけど 「いや、要らない」 「え、いらないの?なんで」 「なんでって言われても…俺そんなに私服着ないし」 そもそも遊びに行かせてくれないの成世だろ 「じゃ、今から帰って俺とヤる?」 「ばッ…//何言ってんだよお前!//」 あ、、お前って言っちゃった…やらかした 「……お前って言った?」 満面の笑みで言ってきたけど 目が笑ってねぇんだよ… 「う゛…な、成世?」 「なーに?」 怖い、怖すぎんだろ… 「ご、ごめんなさい!」 「あ!ちょさく!」 俺は勢いに乗ってそのままその場から走り去った 数分間動き続けてふと、冷静に戻った 「成世と離れた…どうしよ」 「あ、でもGPSあるからここで待ってればいいっか」 怒られそー、、 「さーく?」 5分もしないうちに後ろから成世の声が聞こえてきた 「あはは……」 振り返ると案の定あの笑顔でたっていた 「俺ここ着いた時離れんなって言ったよな?」 「う、うん言ってたよ?」 「なら何で離れるかなー?」 「な、何となく?でも、ちゃんと止まって待ってたじゃん?」 「はぁ、、もうやんなよ?」 へへっと笑いながら言うと何とか許して貰えた 「わかってる」 やっぱり成世は俺に甘い気がする 「てか、元はと言えばおま…成世があんなこと言うからだろ」 危ない、また言うところだった 「……だって最近ヤってないじゃん」 子供かコイツ、だからってこんな所で言うなよ… 「じゃ、さく今帰りたくないなら村松のとこ行こ」 「えー、、わかった」 何回も服着替えるの疲れるんだよな…… その後村松さんの所に行って数十着着替えてその中から成世の気に入ったものを買った 「疲れたー、、もうやりたくない」 「ご褒美で帰りになんか甘いの買い行く?」 「行く!」 明らかなご機嫌取りだが疲れてたし糖分大事だろ 車に乗って少しして着いたのは高そうなケーキ屋だった 「好きなの選びな」 そう言うけど高すぎて選べねぇよ… 数分間選べずにいたら「全部買ってく?」とか言い始めたから俺はケーキの中で一番好きなフルーツタルトを選んだ 成世は色々と買っていた 何かを聞いてみれば俺のおやつらしい ほんと俺甘やかされすぎてダメになりそうだな…

ともだちにシェアしよう!