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第74話

「12時大分過ぎちゃったけどお昼何食べたい?」 「食べないって言う案は?」 学校行った時はさり気なく抜いてたりしてたから昼食を食べるという習慣が抜けてきてる 「ない、さく学校でも食べてないでしょ知ってるからね?」 バレてたんかよ、なんで知ってんだよ 「このままどっか食べいくか、遅くなるけど家で食べるか」 どっちがいい?と食べないという選択肢をなくしてきた 「家」 外で食べると量の調節出来ないし後、普通に成世の料理なら食べれる気がする 「じゃあ、帰る前に買い物行っていい?」 「うん」 俺たちは帰りに道にあったスーパーで降りた 「さく、離れんなよ」 「う゛…はい」 笑顔でさっき言ってきたよりも口調を強くして言ってきて顔を少し背けながら返事をした 成世が材料を選んでいるそばを歩いているとふと成世が手に取ったものが目に入った 「え、、人参やだ」 「好き嫌いはだめ」 俺の拒否を受け取らずにスタスタと歩き始めた 人参とか食べなくても別にいいだろッ… ちょっとムスッとしながらも成世の後を少し離れてついて行った 「あれ?咲人?」 「え!?なんでここに居んの」 名前を呼ばれて声のする方を向くとそこには柊輝がいた 「やっぱそうだよな、髪型変えた?めっちゃ似合ってる、俺はちょっと買い物咲人は?」 あ、そういえば柊輝も一人暮らしか 「ありがと午前中に逸希にぃのとこで切った、俺も成世と買い物…って成世はー、、」 あれ、もしかしてまた俺やらかした? 周りを見渡すと成世らしき人が見当たらない 「え、何迷子?」 笑いながら柊輝が言ってきた 「う、うるせぇな…すぐ合流できるし」 スマホを取り出して成世にメッセージを送る "ごめんなさい、見失いました" ”そこから動くなよ” 了解のスタンプを送ってスマホをしまった 「藤沢さんなんだって?」 「ここから動くなって」 「場所分かるんだ」 「あー、GPSある」 そういうと納得したような顔をした頷いた 「さく」 「あ、成世」 また呼ばれた方を見ると成世がこちらに向かって歩いてきていた 「なんですぐ離れるかな、まぁ今回は俺がもう少しちゃんと見てたら良かったんだけどさ」 「ごめんって」 成世が謝る俺の頭にポンッと手を置いて顔を上げたかと思うと顔をしかめた 「あ、こんにちは〜」 「なんで居んの」 「柊輝も一人暮らししてるから買い物」 ふーん、と興味無さげに言った てか成世、柊輝には外向けの笑顔とかないんだな なんでだろ 「あ、そうだ咲人、来週の土曜あたりアイツらと遊ぶんだよ、それで皆で咲人もって話してたんだけど、どう?」 この どう? は多分半分成世に聞いていると思う 前の学校の奴らとも遊びたいなー、、 「その話は家帰ってからね」 チラッと伺うように成世を見るとそう言ってきた そのまま柊輝とは後で連絡するという事で別れ俺たちは会計を済ませ車に乗って家に帰った

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