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俺と彼の関係(7)
「おっと…大丈夫か?
それ程飲んではいないと思うんだけど…睡眠不足で疲れも溜まってたんじゃないのか?」
「いえ…そんな…」
次第に薄れていく意識。
ヤバい、こんな所で、大事な取引先の、しかもその社長に迷惑を……
「おい、しっかりしろ……」
甘いムスクの香りに包まれている。
抱きとめられた腕の心地良さに負けた俺は、完全に意識を手放した。
「…っっ、んっ、あっ…ああっ」
何だ?この甘えるような欲情した声は。
下半身に燃えるような痛みと、それ以上の快感が渦巻いている。
次第に浮上する意識は、あり得ない情景を映していた。
「んあっ、なに、これ?ああっ」
視界一杯に広がるくしゃくしゃになった白いシーツの上でうつ伏せにされ、誰かに腰を固定され、まさかとは思うが貫かれている。
あり得ないことに、素っ裸、だ…
この香り…まさか……
一糸纏わぬ素っ裸の俺は、自分自身をシーツに擦り付け、恐らく達したのだろう、粘った液を潤滑油に腰を振っていた。
「気が付いたか?
君の身体は最高だ!こんなに相性のいい相手と出会ったことはない。
ほら、君もまたイくといい。俺ももう…」
激しくなる抽挿。
初めての快楽に言葉もなく、喉がひゅうと鳴る。
痛みよりも、擦られて突かれて奥から生まれる快感に支配されて、拒絶することができなくなっていた。
「あっ、あっ、なん、でっ、こんな、ああっ」
「俊樹、俺に溺れろ……くっ」
急に動きが止まり、中に熱いものが注ぎ込まれた。
俺自身からも量は少ないが、吐き出されたのを感じた。一体何度達したんだ!?
どんしてこんなことに?
俺は彼と食事をしていたはず…急に酔いが回って…
働かない頭をフル稼働させて記憶を辿るが、それ以降の記憶は全く甦ってこない。
無理矢理!?
合意!?
俺の“ハジメテ”が無惨にも散ってしまったのか…
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