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身体だけ!?(1)

自分から迫って押し倒して抱かれた挙句、取引先の社長がセフレになった。 膝がカクカクするし、ケツに何か埋まってる気がするし、腰が半端なく痛かったけれど、そこら辺に散らばる俺の物と思しき衣服を急いで身に付け、鞄を引っ掴んだ。 その間社長は、慌てふためいて着替える俺を面白そうにベッドの上から眺めていた。 「シャワー浴びていけばいいのに。 何なら俺が洗ってやるけど。」 「結構ですっ!しっ、失礼しますっ!」 「俊樹ー!また連絡するねぇー!」 呑気に叫ぶ社長の声を遮断するようにドアを閉めた。 何処をどうやって帰ったのか記憶は全くないが、這々の体(ほうほうのてい)で自宅に辿り着いた俺は、バスルームに飛び込んだ。 頭からお湯を被りながら、ボディソープを丸々1本使い果たす勢いで全身を洗う。 洗いながら、スッキリしない頭で無理矢理考える。 レイプ?いや、合意だ… あれはどう考えても、俺から誘って俺が抱いてもらった…っぽい。 “っぽい”じゃなくて、『抱かれた』んだ… あぁ…酒に酔った勢いでバックバージン喪失だなんて。今まで身持ちの良かった俺は何だったんだろう。 サヨナラ、俺の処男(バージン)…… でも…痛いのを超えて滅茶苦茶気持ち良かった。 自分でヌいても、あんな快感を得ることはなかった。 そっと後孔に触れてみる。 何だか腫れているような気がする。 思い切って中指の先をそっと押し込むと、難なくぐにゅりと飲み込まれていった。 えっ、ええっ!? 何で!?何で入ってくんだ!? 途端に、あの社長の指の動きを身体が思い出した。 「はあっ…」 思わず口から零れた甘い声に我に返った。 これ以上はダメだ。 たった1回の情事でオンナに変えられたなんて。あり得ない。嘘だ。誰か嘘だと言ってくれ。

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