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マジかそんな馬鹿な嘘だろ(3)
満に全部バレてしまったことに赤面し、退職届を出したことを今更ながら後悔し、更に俺のことを本気で心配してくれる檸檬君の泣き顔まで浮かんできた。
「俊樹、お前の全て貰い受ける!
俺の全てを受け取れ!」
「ニール、だってお前は…相応の女性と結婚して跡取りを育てて」
「俺の相応の相手は俊樹、お前だ。お前しかいない。もう俺達は離れられない。
日本で無理なら:あっち|で式を挙げて、籍も入れる。何も問題はない。
跡取りなんざ、候補はいくらでもいる。
俺の会社は血族なんか関係ない、実力主義だからな。
大体、お前がそんなこと気にする必要はないだろ。
いいから、黙って俺に愛されてろ!」
ニールは口早に言い立てながら、ぼんやりとしている俺の衣服を知らぬ間に引き剥いでいた。
俺が気がついた時には、どちらも素っ裸で組み敷かれていた。
「うわっ、ニール、何す」
「俺の愛をお前の身体に染み込ませたい。
ただそれだけだ。
拒絶の言葉は受け付けない。
俊樹、俺を愛してくれ…」
狡い。イケメン狡い!
こんな近距離で。オマケに素っ裸で。
ニールの“ニール”はすでに勃起して、先端から蜜が溢れていた。
それを俺のモノにさり気なくぴったりと擦り付けてくる。
擦れて当たるところから、ぴりぴりと甘い痺れが沸き起こり、神経毒でも盛られたような錯覚を起こしている。
「…ニール…」
急に呼びたくなって、名前を呼んだ。
その声音が自分でも驚く程切なくて甘くて。
呼ばれたニールも驚いたのか動きを止めて、俺の顔をじっと見下ろしている。
「俺のことを『好きだ』と、『愛してる』と言え、俊樹。
何があってもどんな境遇になろうと、永遠に愛し続けると誓う。
さあ、言えよ!言ってくれ!」
俺の理性はもう砕け散りそうだった。言わなくてもいいことまで言ってしまいそうだ。
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