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マジかそんな馬鹿な嘘だろ(5)

唇に少し隙間を作ったニールに懇願される。 「俊樹、頼むから、もう一度言ってくれよ。」 逃げられない、この瞳から…俺は覚悟を決めなければ。 「…ニール、愛している。 生涯、俺だけを愛すると…誓え!」 「俊樹っ!!!」 お前だけだ 愛している 傷付けてごめん 離さない、離れない 俺だけを見ていろ 結婚しよう 何だかそのような意味の言葉の羅列が、耳をすり抜けていく。 身体は熱を帯び、血液が沸騰しそうなくらいに興奮している。 なんだ。最初からこうすれば良かったんだ。  指先から爪先まで、ニールの唇が這っているのを感じる。 ついには後孔までやろうとするから『そんなところ汚いから止めてくれ』と言っても、ニールは止めるどころか、執拗にそこをねぶってくる。 愛されてる 愛している そんな感情が、こんなに心地良いものだなんて、知らなかった。知ろうともしなかった。 ふー、ふー、と獣のような息を吐くニールが、スキンを口に咥えて封を食い千切るのが視界の端に見えた。 もうその頃には、俺も何が何だか訳が分からなくなっていて、ただニールの愛撫を受け続け、ひたすらに身を震わせていた。 口から溢れる熱くて甘い吐息。 今まで何度も肌を重ねているのに、まるで初めて抱かれるような不思議な気分。 心臓が飛び出しそうに脈打って、時折宥めるようにそこを撫でられる。 「俊樹…入れるぞ。」 ひくひくと収縮を繰り返し、愛おしい男の楔を今か今かと待ち侘びている俺の後孔に、ニールはピタリと焦点を定めて当てた。 クるっ。 ずぷずぶと無遠慮に捩じ込まれる感覚は、何度やっても慣れないけれど、今日は違う。 穴も筒も緩んで、蠢きながら受け入れるのが分かる。 「俊樹…心から受け入れてくれてるのか…」 感極まったニールの声が聞こえた。

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