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マジかそんな馬鹿な嘘だろ(6)

しゅ、と頬に赤味が差す。 「そっ、そんなこと、一々口に出して言わなくても、んふっ」 何度も何度も、煩わしくなるほどに唇を塞がれる。 飲み込む唾液は2人のものが合わさって、媚薬でも仕込まれているのかと思う程に甘く感じる。 「…俊樹…俊樹の中、俺をしっとりと包んでくれてる…凄く、凄くイイ…気持ち良くって泣きそうになるよ。」 吐息混じりに、ニールが甘く囁く。 “甘い”以外に表現の仕様がない。 ニールが言うように…確かに、俺のナカはぞわぞわと蠢いて、ニールを包み込んで奥へ奥へと導こうとしている。 『この男の子種が欲しい』 不意に湧いたこの感情は何だろう。 俺は女ではないから、いくら注がれても絶対に孕んだりしないのに。 大体、俺だって子種を持っているのに、相手のそれを望むなんて、どういうことなんだろう。 遺伝子を残そうとする本能がそう思わせるのだろうか。 俺の意思とは関係なく、ゆるゆると腰が動き出す。もっと、もっと奥へと誘うように…… 「…俊樹!?……そうか、分かった。 あげるよ、全部あげる。 俺は俊樹のものだからな…俺も我慢の限界なんだ。 動くよ。」 そう言うなり、ニールは俺の腰をぐっと押さえ付けると、ゆっくりと前後に抽挿をし始めた。 「あっ」 何だ!?この感覚は。 今までにない、お腹の奥から駆け上がってくる甘美な痺れに戸惑っていた。 突かれる度、腰を引かれる度、ぞわぞわとさざ波のように広がっていく。 気持ちイイ、とにかく気持ちイイ。 口が開いたま、惚けたような顔をしていたのだろう、ニールが心配そうに俺の顔を覗き込んできた。 「…俊樹、どうした?」 言葉の振動がそれに拍車を掛ける。 「…っ、やめっ…喋るな…」 少し首を傾げたニールが勢いよく腰を引くと、じゅぶ、と音を立てて楔が引き抜かれた。 「あっ…」

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