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マジかそんな馬鹿な嘘だろ(8)
ニールの青い瞳が潤んでいる。
いや、俺の視界そのものがボヤけているだけか。
心から愛おしく思う相手に抱かれて、俺はもう許容範囲を超えて頭がおかしくなりそうだった。
それなのに、身体はもっともっとと快楽を求めて、ニール自身を締め付けている。
優しい抽挿は、やがて大きなスライドと緩急をつけて、獰猛なものに変わっていく。
筒壁を抉られ擦られ、甘美な痺れは背中を駆け上がり脳天を突き抜けそうだった。
胸に吸い付かれて、幾つもの吸引された名残の快感がじわりじわりと加わり、俺は口から零れ落ちる嬌声を止めることができなくなっていた。
「あっ、ニールっ……あうっ…あっ」
「…ごめん、俊樹…抑えが効かない…ただ、お前を愛したいだけなんだ…」
許せ…と耳元で囁くニールは、既に捕食者の顔で…青い瞳の奥が光った気がした。
見られるだけでこんな…ダメだ…もう、出そう、出る、出るっ…
先端に溜まりゆく熱は解き放たれるのを待っている。
「あっ」
俺はぶるりと身体を震わせて、呆気なく達してしまった。
大きく動く胸は酸素を欲しがり、心臓は跳ね続け、全身がびくびくと痙攣を起こし続ける。
ニールの腹に擦れる俺自身は、一度達したというのに萎える気配もない。
何で!?気持ち良さが止まらない!?
俺、一体どうなってしまうんだ!?
怖くなって、思わずニールの腕を掴んだ。
「俊樹、どうした?」
目元に浮かんだ涙を舌で掬い取られた。
「…こわい…おれの、からだが…」
それだけで分かってくれたのか、ニールは俺の中に入ったまま、ゆるゆると腰を揺する。
「気持ちイイんだろ?
大丈夫。しっかり俺に抱かれていろ。
もっと、もっと気持ち良くしてやるから。
俺無しでは生きていけないくらいに…」
ばちゅっ
「あああっっ」
目の前に、星が飛ぶのが見えた。
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