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マジかそんな馬鹿な嘘だろ(15)
ニールは赤い顔の俺をじっと見つめていたが、頑なに拒む俺にそれ以上の行為を諦めたのか、ふぅ、と大きく息を吐いた。
「…じゃあ、片付けるか…」
「いいよ!そんなことまでさせられない。
自分でするから」
「2人でやれば早く片付くだろ!?
…その後で、(ゴニョゴニョ)っと、とにかく!
いらない家具はどうするんだ?
処分するにも置く場所は?」
「あ…一応管理員さんには粗大ゴミで出すかも、って伝えたけど…収集日まで何処か邪魔にならないそっちの部屋にでも…」
「何日も置いとくつもりか!?
どれを処分するんだ?」
「…これと、このダンボールと、あ、あっちのラグと、このチェストと…あとカーテンや布団カバーなんかも…」
「何だよ、総入れ替えするつもりだったのか?
で、このダンボールの中身は?」
「いらない食器類。」
「ふーん…ちょっと待ってろ。」
ニールは何処かに電話を掛け始めた。
「あ、もしもし?俺。うん、ぼちぼちでんな、あははっ!
うん、そう。不要品を処分したいんだ。すぐ来てくれよ。
え?家具とか食器。1m弱のチェストが2本と、ラグ、食器の入ったダンボールが2個と、あと諸々。
えー?あははっ。頼むよ。埋め合わせはするからさ。
そうそう。ワゴンで十分だろ。
住所?あー、ちょっと待って。
おーい、ここの住所教えてー!
おっ、サンキュー。
いいか?言うぞ。
〇〇区△△丁目*〇▽ー◎の〇◎〇号室。
何分で来れる?
えー、分かった。よろしくね。
ということで、すぐ引き取りに来てくれる。30分位で着くらしい。
ほら、他にもあるんだろ?
この際だから出しちゃえよ。」
「えっ、ニール何処に電話したんだ?」
「俺の悪友。
格安で請け負ってくれるし、いい物なら逆に支払いしてくれる。
チェストの中身は出してあるのか?」
「うん。」
「じゃあこっちに纏めておこう。そっち持って。」
何仕切ってんだ!?
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