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景色が変わる(33)
脳内にロックオンされたイケボと、蕩けるようなニールの愛撫とのせいで、何度も何度もイかされてしまった。
1回だけだと念押ししたのに…
激しい交わりは、一度で終わるはずはなかった。
俺を徹底的に甘やかすニールにべたべたに愛され過ぎて、俺は動けなくなっていた。
ピキピキと引き攣るような腰の痛みと、じんじん疼く後孔の痛みが、合わさって、明日動けるかどうか、心配でならない。
考えが甘かった。反省しても後の祭りだ。
だけど…ニールだけを責めることはできない。行為を許した俺にも責任がある。
ううう…何としてでも出社しなければ。
「俊樹…大丈夫か?」
「…大丈夫じゃ、ない…」
「すまない、歯止めが効かなくて…」
「ニールのせいだけじゃないから…なぁ、頼む。平日は自制してくれ…俺も気を付けて煽らないようにするから…」
「うむむむっ…善処する…とにかく冷やそう。」
ニールが湿布を取りに布団から出て行った。
人間、痛い目に遭えば学習するはずなのに。
初めての本気の恋に浮かれて後先も考えず…俺は何やってるんだ。
はぁ…情けないなぁ…
そうこうしているうちに、ニールが大量の湿布を持って来た。
「うわぁ…どうしたんだ、それ?」
「いやぁ、念のために昼間買っておいたんだ。
早速役に立つなんて…俺って中々やるなぁ。」
何でそんなこと自慢する!?
褒めて欲しそうな駄犬を敢えて無視していると、ニールが布団をめくりペタペタと俺の腰を触ってくる。
「なっ、なにする」
「痛いのここ?それともこっち?
いやぁ…全部か!」
抵抗も虚しく、ニールに触られながら腰やら背中やら、背面湿布だらけになった。
「コレ、剥がす時に痛そう…」
「誰のせいだと思ってんの?」
「…俺、です…」
「責任取れよな…明日の朝ご飯は目玉焼きがいい。」
悪態をついた俺は、暗に『泊まっていけ』とニールにメッセージを残して目を閉じた。
尻尾を振りまくる駄犬のキスを顔中に受けて。
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