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憧れ(24)
少しでもニールが感じてくれるように。
気持ち良くなってくれるように。
俺はこんなことには慣れていないけれど、いつもニールが俺にしてくれることを思い出しながら、舌や唇を這わせていく。
んっ、んっ、と鼻から吐息が漏れる。
緊張しているからなのか、口内が乾いて唾液が出なくなってきた。
マズいな…擦れて痛くなる…どうしよう、ローション出さなくちゃ。
でも、今はコレを離したくない。
「俊樹。」
俺の頭を撫でる優しい手と、優しい声音が降ってきた。
「ありがと。気持ち良過ぎてもう出そうだから…離して?
暴発したら俺の立場がない。」
くっくっ、と喉を鳴らしながらニールは俺の頬を撫でて、口からそっと怒張した昂りを外した。
ぶるっ
ニールの言う通り、ソレは血管が浮き出てふるふると震えていた。
俺の愛撫で感じてくれたんだ…
「…よかった?」
「うん、とっても。」
微笑む顔は本当に満足しているように見えてホッとした。
「今度は俺に俊樹を愛させてほしい。
感じる顔を見せてほしい。」
カッと頬が熱を帯びる。
ニールは俺を引き寄せると、ゆっくりと身体を入れ替えて俺を下に横たえた。
愛おしそうに俺の髪の毛を撫でるニール。
「こんなに大切にしたい、一緒に幸せになりたいと思ったのは、俊樹しかいない。
幾ら身体を繋げてもその気持ちが益々溢れてくる。
俊樹、愛している。」
触れた唇は、やがて熱を帯びて灼熱の炎に変わる。
「んっ、にー、る、んっ…んぐっ」
キスだけで身体が止めどなく燃えるように熱い。
空を掴む指を絡め取られシーツに縫い付けられた。
いつの間にか身体中をニールの唇が這い回る。
その筋後からぞわぞわと甘い痺れが駆け上がり、俺はニールの手を握りしめて甘い声をあげていた。
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