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結ぶ(19)

ニールの吐息ひとつ、触れる指1本にすら欲情のボルテージが上がっていく。 俺ってこんなに敏感だったんだろうか!? 何処を触られても、いつも以上に身体が反応してびくびくと跳ねる。 「いい反応だね。気持ちイイ?」 嬉しそうなニールの声。 両の乳首をぐいっと(つね)られた。 「あうっ」 胸の先端から全身に、びりっ、と甘痛い電流が走る。 「…っ…意地悪な、こと…しないで…」 ニールは、まだ、びりびりと余韻が残る乳首を口に含み、唇で舌先で、歯で噛んで…苛めてくる。 しつこいくらいに弄られ、その度に俺は甘い吐息を漏らしていた。 「意地悪なんかじゃないよ。 俊樹をトロトロにしたいだけ。 俺だけに、俺の愛撫だけに感じる身体に…」 俺の髪を梳きながら、俺の瞳をじっと見つめる青い瞳に吸い込まれそうになる。 もう…逃れられない。 俺はもう、ニールの虜だ。 「…もうとっくに…俺はお前のものだ…」 ニールは、ふっと笑うと 「それは光栄だ。 俊樹、俺は出会った時からお前の虜だよ…」 そう言いながら、俺の喉元に食らい付いてくる。 猛獣に喉笛を噛み切られる…美しい青い瞳の肉食獣に。 ニール、俺はそれでも構わない。 俺の全てをお前に捧げよう。 痛くは…ない。 肌の柔い部分に、きゅ、と不思議な圧迫感。 身体のあちこちに何かが吸い付く感触がする。 コレは…キスマークか!? 頼むから、見えるところは止めてくれ。 「ニール…」 顔を上げたニールが悪戯っぽく微笑んだ。 「俊樹、うつ伏せになって。」 …結果、表も裏も、ニールの所有印が散らばった俺の身体は、よく言えば『赤い花が咲いたような』、悪く言えば『全身虫刺され』と化したのは言うまでもない。 ワイシャツでも隠し切れなくて、俺がキレたのはまた別の話だ。

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