7 / 11

ドアが開く音が聞こえて我に返る。べたべたの手と苦しそうに張り詰めた下半身、どうすることもできずに固まっていたら、考える間も無く先生が入ってきた。 「だいじょうぶ?......待たせちゃってごめんね、苦しかったよね。もう出していいんだよ。先生の前で、ね、八嶋くん?」 そう言って先生は僕が驚きでそこから離した手を掴んで、さっきから触っていたところに持っていこうとした。何となく抗えず、気づけば僕の手は先生の手によって自分のモノに触れていた。実際に触れているのは自分の手だといっても、動かしているのは他人で、その動きは全く想像できず、自分一人でするのとは一味も二味も違う。まっていた感覚が来たと思えば焦らされて求めている感覚を十分に与えてもらえないのがもどかしい。 「せんせぇ、いっ、て、いい、って、言ったのに、なんでぇ......。」 何が何だかわからず、自分でも何をいっているのかわからない。 「八嶋くん、大丈夫。先生が気持ちよくしてあげるから、安心して先生を信じてほしいな。」 そんなことを言っても先生の動かし方は変わらず、もどかしさは募って行くばかりだった。

ともだちにシェアしよう!