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告白 11

 隠れた場所でアイツのズボンをはかせ、破いたシャツの代わりに僕のパーカを着せた。    泣きながら着せた。  アイツは僕がつけた傷だらけだった。    綺麗な顔を泣きはらしていた。  僕は・・・僕は・・・コイツに何をした?    僕はアイツを抱き上げた。  軽かった。  信じられないくらい軽かった。  こんな細い身体に何をした?  僕は恋だと知った瞬間に性犯罪者になってしまった。  償わないと。  警察でもどこでもいく。  でも・・・その前にコイツがどうしたいかをまず聞いてからや。  コイツは大事にして欲しくないかもしれない。  男が男にレイプされたんや。  しかも学校で。  大事になる。  自首するにしろ何にしろ、コイツの望むような形にしなあかん。  死ね云われたら、死のう。  夢や、思ったんや。  夢や、思ったんや・・・。  僕はひどいことをしたのに、僕が悪いのに泣いた。  もう、コイツと仲良くなられへんという当たり前のことがつらくて。  せっかく好きになってくれたのに・・・嫌われてもうた。  僕かコイツを好きやとわかった瞬間に憎まれてもうた。    僕が悪い。  僕か悪い。  僕はひどい。    コイツを傷つけたのに、コイツに憎まれたことの方を・・・つらいと思ってる。  ごめんな。    ごめんな。  ホンマにごめん。  怖かったやろ・・・痛かったやろ・・・なのに僕はそれを楽しんだんや。  僕は・・・気持ち良かったんや。  夢やからええ思ったんや。  夢でも、お前やったのにな。  僕はアイツを抱え上げながら泣いた。  もう少ししたら、朝練が始まる。  倉庫らへんから誰もいなくなったらここを出よう。  全部・・・アイツにきめてもらおう。  僕は最低や。   許してほしいとか思ってもうてる。  僕、死んだらええか?。  そやから、嫌いにならんといてくれるか?・・・。  そんなのムリやのに。  僕は泣いた。  ずっと泣いた。  泣きながらアイツをだきあげて、走りつづけた。

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