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獣 2
「僕はお前のためやったらなんでもしたるんやで。優しくセックスもするし、ちゃんと猫殺しも探させとる」
僕はゆっくりゆっくりいやらしく腰を使った。
めちゃくちゃに突きたい気持ちを抑える。
「ああっ」
アイツが甘く悶える。
でも堪えるように、声を絞る。
ちょっとしつこくそこを突いてやった。
「探させ・・・?あかん・・・そこっ・・・だめぇ」
アイツの指がシーツをつかむのが、つま先か丸々のがたまらない。
感じまくってるやん。
可愛い。
「僕のお願いをみんな断らへんよ」
僕は上機嫌で断言する。
僕はアイツにその条件で猫殺しを探すように言われてすぐに後輩やら、ツレやら、なんなら先輩にまで連絡した。
この条件で探してね?
とお願いしたのだ。
僕はめったにお願いしないが、僕のお願いは断られることはない。
僕とリングの上で向かい合ったことのある人達は僕を畏れるからだ。
嫌われてるわけでもない。
ただ、怖がられているだけだ。
「アイツ、違うねん」
皆がそう言ってのを僕は知ってる。
別にそれでいい。
特に後輩達は自分のツレも総動員して探してくれているらしい。
アイツの言うとおり、この条件ならある程度まで絞れるはずだ。
「お願いて・・・命令やろ」
アイツは呆れたように言うが、たくさんで探した方が早いやん?
「だからもうちょいで分かるから・・・今は集中してな?今日はご奉仕してあげるんやから」
僕は優しく背中を舐めた。
舐めながらまた優しくそこを僕ので擦ってやる。
アイツはまた身体を震わせた。
コイツは背後からが好きや。
多分顔を隠せるからやろ。
安心して気持ち良くなれるんやろ。
ゆっくり優しくうごかされんのとか、髪撫でたり、身体撫でて優しくされるんが好き。
強い快楽はまだ怖いらしい。
だから、追いつめすぎたりせんほうが好き。
ひたすら甘やかされるのが好き。
優しく優しく触れて、そっと口づけられるのが。
甘く溶かされるみたいに動かされるんのが。
僕にはちょっとだけ物足りないけどな。
まあ、ご奉仕や。
コレはコレで可愛いし。
僕の携帯が鳴った。
ええとこやのに。
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