74 / 130

獣 16

    僕はたまらんなってきて、アイツの頭を股間に押さえつけた。  アイツがグフゥと苦しげな声を上げた。  僕のを喉まで突っ込んだからや。    ああ、やっぱり気持ちええ。  押し付けて腰を打ちつける。  アイツがくるしそうに悶えることが愛しくてたまらない。  僕のせいで苦しいんやね。  ああ、お前の喉はやっぱり甘くて気持ちええ。  「んんっ!!」  アイツが首を振り、本能的に逃げようとするのを押さえつけて、口の中や喉を楽しむ。    可愛い。  可愛い。  気持ちええ。  苦痛のために呻く声も、えづく声も。  愛しくてたまらない。  僕はそれでもアイツのために早よ終わらせることにした。  「全部飲んで」  僕は優しくねだって、アイツの喉に放った。     「うぐっう」  アイツが苦しげに出す声も、歪む顔も、全てが愛しくて・・・たまらん位気持ちよかった。  僕、これ好き。    アイツに飲んでもらうん好き。  めちゃくちゃ愛感じるやん。  「綺麗にお掃除もしてな?」  僕はむせているアイツに甘く囁いた。    アイツは涙目で僕を見上げた。  口の中に飲み込みきれんかったもんがこぼれててエロイ。     「ううっ・・・」  またアイツが泣く。  小さく首を振る。  僕が言うたから、苦しげに嫌そうに飲み込み、戻しそうになりながら、それでも飲み込み、むせながら。  それでも飲んでくれんの。  僕が好きやから?  大好きや。  その髪や頬を宥めるように撫でてやる。  指で教える。  僕がお前が好きだってこと。  言うても信じへんやろ?  「お願い、舐めて綺麗にしてな?お掃除な?」  僕はお願いする。  僕が精液のとんだアイツのメガネをはずして髪をかきあげたら、その涙を浮かべた目の美しさに見とれてしまう。  アイツはまた一瞬顔をクシャクシャに歪めて・・・それでも再び僕のを咥えて舐めて、綺麗にしてくれた。  咥える前に躊躇してしまうとこが可愛すぎる。  それでもしてくれんの。  最高や。    もう一回したかったけど、ここまでや。  そろそろ、兄貴達も諦めたやろ。  大体、まさか逃げてへんとは思ってないやろし。    屋敷の方で待ち構えてるやろ。  まあ、帰らなあかんしな。  兄貴達が何を狙ってんのかは・・・後で聞くし。  どうやって屋敷にもどるかも、兄貴をどうするかも後でええ。  猫殺しの片をつけて、  後でゆっくりセックスした後でええわ。    僕は股間で精一杯頑張るアイツの髪を撫でた。  コイツは僕のや。  例え僕が死んだ後にコイツが死ぬのだとしても、その死体だって僕のや。  何になってでも・・・僕はコイツを喰いに戻るやろう。    赤や黒になどやらん。  僕のや。  僕だけのコイツ。  僕はコイツが愛しくて仕方なかった。      

ともだちにシェアしよう!