90 / 130

狩り 2

 「まさか家に呼びに来るとは思わんかった・・・しかもあんな格好で」  ソイツは少年の髪を撫でながら言う。  少年の舌使いに呻く。  少年達の欲望に使われてきた少年は舌や唇の使い方を熟知していて、少年達は思わず女のように声をあげてしまうのだ。  少年はソイツから服や靴を借りたのだった。  血まみれの服は捨てた。  だが、この倉庫に入った時に全ての衣服を脱ぎ捨ててみせたため、今は何も着てはいない。   寒いはずなのに、少年は寒さは感じなかった。  「血まみれで・・・現れて・・・なぁ、何があったんや。痴話喧嘩か?」  ソイツが囁くのを少年は強く唇と喉で締め上げて黙らせる。    少年はソイツの家を知っていた。  電話番号と共に教えられたのだ。  倉庫の近所のそこだと。  血まみれの少年が訪ねても、母親は怯えたように何も言わなかった。  息子をひどくおそれていた。  「ああっ・・・すげぇすげぇ・・・出る・・・ああっ、あかん・・・」  倉庫にあった椅子に座りながらしゃぶらせていたソイツは背中をそらし大声をあげた。  少年の喉までつかってこすりあげる行為に耐えられないのだ。  「出、出る・・・」  ソイツは低く呻いて少年の口の中に出した。  少年は顔色一つ変えずそれを飲み干した。  ソイツは少年の髪を掴んで震えていたが、出し終わったそこを吸いながら舐められ、また声を漏らした。  「・・・お前すげぇな・・・なぁ、今日はもっとさせてくれるんやろ?」  ソイツはもっと舐めようとしていた少年の顎をつかんでその顔を覗き込んだ。  したがっていた。  舐める以上のことを。    「いいよ・・・しよう」  少年はいつものようにおびえたように目をそらしたりしなかった。  真っ黒な目がソイツをみつめる。  淫らな黒い闇があった  ソイツはブルリと震えた。  寒かったからだけではない。  冷たいタールのような闇に、ドロドロに絡め取られるような気がしたのだ。  冷え切っていたのは少年の身体だったはずだ。  この寒い中、何一つ纏っていなかったのだから。   少年は冷たいコンクリートの上に自ら横たわった。  自分からその長い脚を広げた。  少年の性器は堅く立ち上がり濡れていた。  そこから零れる液は、少年のその穴まで濡らしていた。  ピンク色のそこを少年はソイツにみせつけるように腰をあげた。   ソイツの喉が鳴った。      もう、ソイツも少年もわかっていた。  ソイツは少年を女の代わりになどしてはいないのだと。  そこは妖しく欲しがり蠢いていた。  「挿れたいんやろ・・・それに俺のチンポもホンマはお前も咥えたいんやろ。ええでぇ、好きにし」   少年は妖しく囁いた。     「俺のここも舐めたいんやろ・・・」  少年は穴を撫でながら言った。     吐息を零す。    真っ白な脚の間にその淫靡なモノはあった。  濡れて立ち上がった性器と、ひくつく穴。  その両方に少年はその白い指を伸ばした。  「んっ・・・」  少年は呻いた。  少年は濡れた性器をこすりながら、その穴の中に指を入れていく。  母親の指を切り落とす前まで弄っていた穴は柔らかく指をのみこんでいく。     少年はみせつけるように性器を擦りたてた。  濡れた音が響く。  腰を揺らし、浮かす。  穴をかき混ぜる  その内部にあるソコを指が掠めるたびに、性器から透明な液が零れた。  「あっ・・・気持ちええ・・・ああっ!!」  少年は思いのままに叫ぶ。    その顔は淫らに蕩けきっていた。  俯きただ言われるがままに咥えていた少年の姿とは似ても似つかない。     だらしなくあけた口から赤い舌をのぞかせながら、少年は両脚を広げ、腰を揺らし穴と性器を弄っていた。  真っ黒い目がキラキラと光っている。  舌の赤さに何故か目を奪われた。    ソイツは身体を震わせた。  出したばかりのはずの性器はもう勃ちあがっていた。    

ともだちにシェアしよう!