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狩り 4

 オモチャは良かった。  もっととせがめば、いくらでも腰を振った。  そこを擦れと命じたら、その通りにした。  堪えきれなくて何度となく中で放ちはしたけれど、硬度を失うことなく、動き続けた。  素敵なオモチャ。   本当にイイ。  少年は自分で腰を振りその形をなぞるようにしぼりとるように中を収縮させる、    自分から動いた。  着が付けば、ソイツを下にして上に跨がり腰を振っていた。  この方が自在に楽しめる。     好きなところを擦った。      「気持・・ちえ・・え」  少年は髪を振り乱し叫ぶ。  オモチャの胸に手をつき、夢中で腰を振り、上下させた。    「ええっ・・・ああっ・・・もっと・・もっと欲しい・・・」  貪欲な欲望のままに、貪る。  何度も何度も性器から白い液体が吹き出す。    「ああっ・・・最高や・・・」  オモチャを奮い立たせるために、唇を奪う。  初めてのキスは生々しい接合意外の何物でもなかった。  喰う。  喰らう。  貪り喰う。  美味い。  美味い。  「出して!!もっと欲しい!!」  少年はさけんだ。    穴で締め付け、搾り取る。  「許して・・・」  もう何度目かわからない射精をして、オモチャは泣いた。    「許して・・・くれ・・・」  女のようにオモチャは泣いていた。  「もう・・・無理や・・・死ぬ・・・」  それでも、動いてやればまた硬くなる。  やめてやるつもりなどなかった。  少年は腰をつかって、また大きく尖らせていく。  足りない。  足りない。これだけでは足りない。  快楽だけでは足りない。    「許して・・・ああっ!!」  身体をひかつかせるオモチャはもうすぐまた果てるだろう。    身体を満たす精液だけではたりない、  こんなものでは足りない。    少年はまたキスをした。  柔らかな舌に歯を立てた。  噛んだ、  血が滲んだ。  その鉄の味を楽しんだ。  「も・・・出ぇへん・・・許して・・・」     口を離せばオモチャが苦痛でしかなくなった快楽に泣き叫ぶ。  ええよ、  終わりにしよ、  少年は思った。  ここからが本番だった。     少年はオモチャの手をとった。  その人差し指を口に含む。  舐め、しゃぶる。  フェラしてやった性器のように。  その感触にオモチャはまた泣いた。  身体を震わせながら。    「許してくれ・・・お願いや・・・」   泣き叫ぶ。  際限なく出させられ、こすられ続け、締め上げられ、快楽は苦しみでしかないのだ。  それでも、また硬くなる。    指を吸いながら、腰を激しく使えば、頭を振って泣き叫んだ。    揺する。  「いやや・・・もう、止めてくれ!!」  それでも尖るそれで少年は自分の中の良いところを擦りたてた。  ひぃひぃ  オモチャは泣き続ける。  犯されている。  犯すつもりだったくせに、犯されている。  それが少年は楽しくて仕方ない。  口に含んだ指に歯をたてた。  初めはそんな刺激にさえオモチャは感じた。  「あっ・・・」  震える。    だが、少年の歯が食い込み、肉を食い破った時、喘ぎ声は悲鳴にかわった。  構わず少年はその指を噛みきった、  指が食いちぎられた瞬間、口の中に血が溢れた。  「ぎゃあ!!」  オモチャは喚いたが、ちゃんと射精した。    少年は指を吐き出しながら、その感触を楽しんだ。  生暖かい感触は、同時に射精された穴の中の感触に似ていた。  「指がぁ!!」  オモチャが泣き叫ぶ。   離れようとするのを押さえつけた。    自分でも驚くべき力で抑え込めることを何故か疑問に思えない。  腰をふった。    さすがにむりかと思ったが、オモチャのそれは優秀だった。  泣き叫びながらもまた硬くなっていく。  それとも・・・死にかけると身体がセックスを欲しがるということだろうか。  少年は笑った。  腰を振りながら次は中指にかぶりついた。    「嫌やぁ!!」  オモチャが泣いて叫ぶのが楽しくて、穴を擦るのか気持ちよくてたまらない。  指を全て噛み切ったら、目をくり抜こう。  舌を噛み切ろう。  どこまでコイツは生きているだろうか。  猫より大きいから猫よりは長持ちするだろう。  腰を大きくまわした。   少年のずっと勃起したままのそこから、また白い蜜が零れた。  気持ちいい。  気持ちいい。    こんなに楽しかったことはなかった。  

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