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狩り 13
「四つん這いになって、尻を突き出すんや。・・・いつもそうしてるんやろ?犬みたいにな」
優しい声で言った。
ソイツの身体が震えたのは首筋をなめてやったからだけじゃない。
だけど、従うことになれた身体は言う通りに駐車場の冷たいアスファルトの上に四つん這いになる。
下半身だけ剥き出しのままで。
その小さな白い尻に、思っていたものを見つけ、少年は微笑む。
尻の何カ所かに・・・ひきつれた跡。
煙草を押し付けられた痕だった。
少年はその痕を優しく舐めた。
優しく優しく。
「あっ・・・」
ソイツは震えた。
やはり、だ。
尻の火傷の痕をなめながら、少年は背中の服を捲り上げた。
安いダウンとセーターとシャツを捲れば、痩せた背中が見えた。
「嫌・・・や・・・」
ソイツが見られるのを嫌って泣いた。
でも逆らわない。
逆らわないように調教されてた。
どうやってそう調教しているのかはその背中が教えてくれた。
背中一面の火傷の痕。
後ろから、ぶちこみながら、背中を焼いたのだ。
おそらく笑いながら。
割と良くある虐待行為だ。
ああいう連中はヤリながら人を焼くのを好む。
人間を灰皿にするのが好きなのだ。
少年の腕にもいくつか焼かれた痕はある。
学校のトイレで咥えながら焼かれたのだ。
少年は笑った。
いくつからだ?
傷はたくさんありすぎた。
古いものもあった。
ストレス解消と性欲解消の両方を、コイツを使ってしてたのだ。
皮膚が分厚く盛り上がった場所に少年は舌を這わせた。
優しく。
あくまでも優しく、
「なんで・・・」
小さな声が漏れた。
汚い疵痕に何故?と問われているのだろう。
だからだ。
これは所有の印だ。
傷つけて良いもの。
汚して良いもの。
自分だけのオモチャだという、印だ。
でも、今からは違う。
コレは俺のオモチャだ。
「ぶち込まれて、タバコで焼かれて気持ち良かったん?」
優しく聞く。
想像するとたまらない。
泣きながら尻を突き出したコイツの尻を、醜いオッサンが乱暴に突きながら背中にタバコを押し当てる。
その痛みに射精するのだコイツは。
哀れで哀れで、興奮してしまう。
心まで踏みにじられて、穴を犯されて・・・。
逸る心とは裏腹に、まるで癒やすように背中を舐めていく。
「こんな痛いんされるん好きなん?」
優しく聞く。
答えはわかっているのに。
小さな声をあげてソイツは泣いた。
「・・・嫌に決まってる・・・」
震える声が言った。
「そう・・・」
優しく少年は囁き、また丁寧に優しく背中のケロイドを舐めた。
何年にも何年にもわたる虐待の痕がそこにあった。
幼い頃からか?
後ろをデカいモノでさかれるながら、背中を焼かれる子供を思ってまた興奮した。
泣きわめいただろう。
でも殴られ、酷く突かれて、黙って耐えるようになったのだろう。
舐めてやる。
まるで癒やすかのように。
「はっ・・・ああっ・・あっ!!」
そんなモノでソイツが射精したのを少年は笑った。
「お前・・・こんなとこで無理やりヤラレてんのにもう二回もイったんか?やらしいな」
でも口調は飽くまでも優しかった。
少年はゆっくりとソイツの穴に自分の性器を押し当てた。
ゆっくりと挿入していく。
流石に毎日使われているだけあって、柔らかにそこは少年のモノを受け入れていく。
挿れるのもいい。
少年は思った。
気持ち良かった。
好きなように動きたいのをこらえて、優しく動いた。
ケロイドに覆われた背中にキスを落としながら、優しく優しく動いた。
甘い吐息が零れる。
優しく腰に当てた手の片方を前に持っていき、育ち始めたそこを擦ってやった。
いつものように四つん這いにされ、犯されているのに、いつもされない優しい行為にソイツは身体を震わせた。
「気持ち良くなり」
少年は優しく囁いた。
あくまでもソイツに優しくすることに専念する。
優しく、気持ち良く、その行為に溺れるように。
前を扱かれ甘く優しく、されたことのないような優しさで中を擦られ、ソイツは優しさに狂った。
されたことのない行為は渇望だった。
ただのオナホールのように使われてきた。
人格など無視され、優しい言葉の一つもかけられず、痛む身体を抱えてゴミのように扱われた。
酷くされてイケるようになっても、それは酷い行為に耐えられるためでしかなかった。
少年が与える優しい行為は初めて与えられたものだった。
快楽以上に優しさはソイツを狂わせた。
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