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狩り24

 「お前ド変態やな!!最低や!!」  僕は言った。  嫌、変態嫌い。  キモイ。  「お前がそれを言うか!!」  何故かアイツが叫ばすにはいられない風に叫んだ。    ええ?  なんで?    猫殺しも目を丸くしていた。  意外に可愛い顔やったけど、何それ。  何で、僕の言葉に驚くねんお前ら。   「自覚無いんかい!!お前はガチガチのサディストなんやぞ!!」  アイツにどなられて僕は驚く。  僕がサディスト。  サディストやって?  んなわけないやん。  「僕、優しいやん?めちゃくちゃ優しいやん」  僕はスケベなん認める。  でも、サディストやなんてそんな言いがかり・・・。    「サディストってのはコイツみたいな変態やろ!!」    僕は猫殺しを指さす。  「・・・お前は優しい。それは認める。コイツともちゃう。でも、お前も大概なレベルのサディストってのは自覚せぇや!!いい加減!!このあほんだら!!」  何でコイツキレてんねん  あ、でも、僕が優しいやなんて言われちゃった。   えへ。  「誉めてへんわ、ボケェ!!」  アイツが喚く。  「好きにしてもええけど、ええ言うてんのはオレやけど、させとるけど、自覚ないのはええかげんにせぇや、このどアホ!!」  アイツなんでここまでキレとんねん。    でも、好きにしてもええって。    わーい。  ちょっと無理かなって思ってたことしてもいい?  「なんでそこまでポジティブに捉えんねん!!カスが!!」  アイツは悲鳴のような声やった。  なんでまた心の声聞かれてんねん。  「顔に書いとるんじゃ、この低脳!!」  泣き声や。  しかし、お前僕のこと好きなんやんな?  めっちゃ罵られてる気がするわぁ。  笑ったのは猫殺しだった。  軽やかな声で笑った。    「・・・あんたら、オモロいね」  猫殺しは楽しそうに笑った。  いや、別にオモロいことをしたつもりはあらへん。  「・・・・・・どっちもとことん犯したるわ。そこのメガネも、あんたも。メガネの手足引きちぎりながら犯したら、あんた泣きながら勃たせるんやろな。それを嵌めて楽しむのってたまらんわ。その後、あんたの後ろも使こうたろ。あんた後ろは使こうたことあらへんやろ?俺がバージンもろうたる。優しくはしてやらへんけどな」  猫殺しは優しい声で、全く優しくないことを言うてた。     コイツ変態や。  変態や。  一緒にせんといて。  「僕のバージン、なんでお前にやらなあかんねん。コイツにもさせたらへんのに、なんでお前にやらなあかんねん」  僕は当然のことを言う。  「・・・・・・オレとやったらしたいん?」  意外なことにアイツからの言葉。  ええ?  ええ?  それはちょっと・・・・。  「したいん?」    恐る恐る僕は尋ねる。  したい言われても困るけど。    「・・・・・・お前がされたいんやったら・・・オレ童貞やから上手く出来へんかもしれんけど・・・」  アイツは真剣や。  ええ?  出来るん・・・出来るわな。  そうやね。  お前も男の子やしね。  「ええんよ?そのまま一生童貞でおってね」  僕は頼む。    すみません。  すみません。  僕はする方がいいです。  僕の下で泣いとってね。  いつまでも。  「あはっ、やっぱりあんたオモロいわ」  猫殺しは楽しそうだ。    僕は左手の骨が折れて突き破り、肉が潰れているおかげで、出血はゆっくりだがそれでも流れ出る血液のダメージをはかる。    白のせいで貧血気味なのだ。  あまり長くは保たないかもしれない。  短期で勝負をつける。  

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