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Ⅴ 《おまけ+》淋しい熱帯夜【後編】
ハァハァハァハァ
ハァハァハァハァ
「どう……して」
間に合った。
間一髪だった。
「これでは、君へのフェロモンウィンクができない」
当然だ。
あなたの両目は、俺の両手で目隠ししている。
「可愛いね。Ωに弄ばれたのは初めてだ」
それ、違うから。
フッと口角を吊り上げた。
葛城さん、まだ余裕あるみたいだけど、ずっと目隠しでは可哀想だよな。
「私のハートを奪った天使 、可愛い顔を見せておくれ」
訂正。
このα、一生目隠しでいい。
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