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Ⅹ《おまけ+》【後編】oYo
逞しい腕が俺を包み込む。
熱い吐息が耳の襞を舐める。
宵闇の瞳は冷静だ。
しかし……
(瞳の中にたゆとう思考は、極めて不衛生!)
「真川さん!なに考えてるんですか」
「君の陰毛の生え具合だが?」
ギャアァァァ~♠️
何度も言うが、俺のプライベートゾーン。真川さんも立ち入り禁止だ。
「勝手に想像しないでください」
「君が見せてくれないから、想像力を働かせるしかないだろう」
「そうですが~」
……って、なに納得してるんだ。俺!
「ダメです!見るのも、想像するのも禁止です」
「なるほど。目隠しプレイか」
………………は?
「萌えるな」
ちょっ。話があらぬ方向に進んでいる。
「俺がネクタイで目隠しして、オナニーする君の喘ぎや息遣いを聞くのだな」
頷いた真川さんの髪が首筋をくすぐった。
「……俺も勃ってしまうよ」
「ナァァァァーッ!!」
真川さんの妄想が俺の想像を遥かに凌駕している。
(ダメ!)
(絶対そんなの)
(ダメ!絶対ダメ)
「違います!しません!そんなのっ」
「怖じ気付くな。誘ったのは君だ」
「誤解です」
「俺はどうすればいい?とりあえずネクタイで目隠しだな。手は出していいのか?それとも足で、君の膨らんだ肉棒をいたぶってやろうか」
「ヒィィィィ~♠️」
真川さんが暴走モードだ。止めなければ。安全装置どこだ?
「それとも、相互か」
…………………………相互。
「……って、なに?」
「俺もオナニーをして君に見せつける。君は興奮する俺を見て昂り、俺は君に見られながら興奮する君を想像して滾らせる。要するに、見せ合いっこだ」
!!
「いいだろう?」
熱っぽい吐息が耳の襞を舐めるように這った。
「決まりだな」
「ヒギャアァァアアアー♠️♠️♠️!!」
遥かに凌駕している。
あなたの妄想は俺の想像すら及ばない、遥か高みにある……
「優斗ッ」
遠くであなたの声が聞こえた気がした。
「優斗!……ゆうと……ゆう……」
プシュウ~~~
俺の思考停止。
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