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ⅩⅡ思い出せないけれど、好き11
「欲しがりの君へ、第二段階に入りましょう」
仮面の向こうの瞳がふわりと微笑んだ。
「前と後ろのマッサージ、しましょうね」
ピュクンっ
言葉だけで恥ずかしい汁を先っぽから零してしまう。
「いい反応だ」
吐息が耳を舐めた。
「今、カウパーお漏らししたろう」
卑猥に膨らんだ場所、まだ辛うじて布の中にいるのに、どうしてわかったの?
「さぁ、どうしてだろうな?」
「どうして?」
熱い息が耳のひだを撫でる。まるで、ゆっくり舌が這うように。
「君のちんこが好きだから……」
ビュクピクンっ
恥ずかしい場所がまた濡れてしまう。
「脱ぐか?」
「恥ずかしい」
「なんで?」
「おパンツ……」
「優斗のおパンツがどうした?」
「見られたくない……」
「俺は見たいな。可愛い優斗の下着姿」
「でも……」
「なに?」
「可愛くないから」
顔、上げられない。
だって俺のパンツ、ズクズクだ。
こんなの見られるの嫌だ。
「可愛いよ。俺、すごく興奮してるから」
熱い昂ぶりが押しつけられる。
こすりつけられる度に、猛々しく大きくなってる。
「いやっ」
「嫌じゃないだろ。お前がちんこ大好きなのは知ってるよ」
「ほんとにっ」
「『ほんとは好き』……だろ」
「明里君」
淡い蜂蜜色の目、柔らかに俺を見つめている。
「抜いてくれたら、私達の雄棒も見せてあげますよ」
汗ばんだ手を取られて、その場所に導かれる。
「血管が浮き出て、雄々しく反り返ったデカマラ」
ピチャっと……
耳元で唇が濡れた音を奏でた。
「好きだよな?」
「先っぽがカウパーで濡れて食べ頃ですよ」
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