ちがっ！ 　そんなこと、言ってない。 「首を振っている。自分で言ったくせに、恥ずかしそうだな」 　ソコは確かに、雄としての快感を一番強く得られる場所だけど。 「ち・ん・こ」 　フゥ～ 　耳のひだに熱い吐息をかけられて、ビクンッとなってしまう。 「もじもじしている。可愛い」 「こんなに可愛い明里君を見せられては、触ってあげないわけにはいきませんね。ちんこ♪」 「脱ごうか、優斗。嫌じゃないだろ」 　……頷いてしまったのは、どうしてだろう。 　本能の熱い溜め息が漏れた。 「腰、上げて」 「私が持ち上げてあげますよ。君は力抜いてていいですよ」 　小さな子どもみたいに。 　抱き上げられて、腰を浮かされた。 　カチャカチャ 　ベルトを外す微かな音が響いて、大人の雄二人がスラックスをゆっくりと引っ張る。 「ほら。顔は隠さないで下さい。君のおちんちんも大好きだけど、君のお顔も大好きなんです」 　ほっぺにチュッ 「熱いですね。君の勃起ちんことどっちが熱いかな？」 「はフゥん」 　太腿が空気を感じた。 　汗で濡れてぐっしょり湿ったスラックスが膝下まで引き摺り下ろされる。 「これは……」 「すごいな」 　ひと目で分かってしまう。 (俺のパンツ) 　お漏らししたみたいに、ぐちょぐちょになっている。 「全部カウパーなのか？」 「まだイッてないからぁ〜」 「じゃあ、先走りのカウパーですね」 「アフっ」 　ビクンッ 　思わぬ衝動で体が揺れた。 (ソコ、摘まないでっ) 　ビクンッ 　また体が跳ねてしまう。 　パンツの股からはみ出してしまった一つまみの…… 　指先がくるん、と絡めた。 「陰毛までグッショリだ」