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ⅩⅡ思い出せないけれど、好き20

 仮面の雄さんも脱いでくれてる。  αの雄さんの体は、やっぱりきれいだ。鍛えてるって感じはしないのに、筋肉が程よくついていて均整の取れた裸体だ。 「フフ……ありがとうございます」  自然と伸ばした手が、仮面の雄さんの髪を撫でていた。  喜んでくれて嬉しいな。  髪の毛、ふわふわしてる。 「俺もか?ありがとう」  菫の雄さんの髪も撫でたら喜んでくれた。 「優斗もな」 「いい子、いい子」  優しい手に癒やされる。 「ダメですよ、眠っては。これからが本番なんですから」  ビュクン 「君は分かってますね」  声が囁く。蜂蜜色の玲瓏が、闇色の音色を灯して。 「淫乱な子だ……腰、揺らしたでしょう」 「してない」 「うそつき」  忍び込んだ指が陰毛を引っ張って、甘い毒をはらんだ声を上げてしまった。 「言ってごらんなさい」  指が這い上る。 「ここ」  つぅ……っと。 「大好きなおちんこを受け入れる場所、何て言うんですか?」 「お尻のあな」 「違うって言ったろ?」  菫の雄さんに悪戯っぽく鼻を摘まれた。 「君の穴の名前は……」 「ほんとは知ってるくせに。私達に言わせるなんて、淫らなΩですね」 「知らない」 「じゃあ、そういう事にしておこうか」  ほんとに知らないのに。 「君の穴。ちんこが大好きな穴は……」  両耳に吐息がかかった。  右の耳と左の耳。  右と左を菫の雄さんと、仮面の雄さんに挟まれる。 「「お・ま・ん・こ」」 「……だ」 「……ですよ」  熱っぽい吐息が、耳のひだをなぞるように吹きかけられる。 「ちんこ大好きな穴を『まんこ』というんだ」 「おちんこ大好きな君の後ろの蕾」 「雄なのに、雌のおまんこになってしまったんだよ」

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