211 / 217

ⅩⅢ思い出せないけれど、好きpartⅡ②

 蜂蜜色の目がゆっくり近づいてくる。 「雄が欲しくて疼いている、明里君のいいところを教えて下さい」  頬に触れた唇が耳を舐める。 「言えますよね」  腕を首に掛けられて、逃げられない。 「ね?私の愛しいΩ」  蜂蜜色の玲瓏に蕩かされてしまう。 「雄を受け入れる君のイイ場所を指でほぐしたいのですが、それはどこでしょう?」 「お尻〜」 「うん、お尻のどこですか」  秘された蕾の場所。 「ヒントは、最初が『ま』で最後が『こ』です」 「まん……」 「もうちょっとです。がんばって」 「……まん」 「『まんまん』ですか。その言い方も可愛いですが、教えた通りに言いましょうね」  蜂蜜色の瞳が甘く誘惑する。 「言えたら、とっても気持ちいいこと♪してあげます」  吐息に乗せて、熱が囁く。 「言いなさい。雄が欲しい君の場所の名前、教えて下さい」 「………………まんこ」 「恥ずかしい人だ。雄なのに『まんこ』があるなんて」  どうして?  褒めてくれると思ったから、がんばったのに。  仮面の雄さん、ひどい。 「……でも、淫らな君が好きですよ」  長い指が汗ばんだ髪をすいた。 「君をふしだらにしてしまったのは、私です」  指先に髪を絡める。 「やっと、私だけの君になってくれましたね」

ともだちにシェアしよう!