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「次は?何すればいい?」
「そのまま寝てくれればいいよ。」
そう言って真尋はベッドの脇に座ったまま、仰向けで寝ている俺を見つめてくる。
いやいや、そんな見られたら寝れないんだけど。
「ちょっとあっち向いててよ。」
「……今気になったことがあるんだけど、」
「何。」
「人が眠る瞬間ってどんな風なんだろう。」
これは俺が眠る瞬間を真尋に見せろってことか。
「知らん。もう寝るぞ。」
「えー!……じゃあ俺も寝る。」
「え。」
被っていた布団を捲られ、真尋も中に入ってくる。
シングルベッドは結構狭くて、鼻が触れそうな距離感に少し、心が揺らぐ。
「近いからもう少しあっち行って。」
「いいじゃん。たまには一緒にお昼寝しようよ。」
鼻をすり寄せられて、僅かに唇同士が触れる。
そのまま吸い寄せられるように唇を重ねると、真尋がふふ、と肩をすくめて笑ってきた。
「なんだよ。」
「なんか、おやすみのちゅーみたい。」
「………っ。」
「ね、もう一回して?」
真尋の腕が、俺の首に回る。
そんな風におねだりされたら、答えてあげるしかないじゃん…。
後頭部に手をかけると、真尋はゆっくりと瞼を閉じた。
「んっ、」
そのまま滑るように耳たぶに触れると、俺を抱きしめる力が強くなる。こそばゆそうに首を引っ込めている姿が可愛くて、深く口付けると鼻から抜けるような声を漏らす。
「んぅ…、んっ、あっ……。」
唇を離すときょとん、とした顔で見つめられる。
「もう終わり?」
「やったら真尋が寝ちゃうんだし、今日はこれでおしまい。」
「え〜〜。いいじゃんしようよ〜。」
「もう俺は寝るメンタルだから。ほら、金縛やるんだろ。」
「けち。」
「また今度な。」
真尋に背を向けると、後ろから抱きしめられる。
背中に顔を埋めるようにして、ぐりぐりと頭を押し付けてきたから、回ってきた手を握っておやすみ。と呟いた。
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