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第2話 - ①

お誘いは突然 ■■■■■■■■■■ 「佐和、今週の金曜空けとけ」 お誘いは突然 俺の返事を待たずにいなくなる鬼の襲来に、周りの同僚たちから憐れみの目が向けられたのは 確か週の真ん中の水曜日だった そして 「上司の酒が飲めねぇのか佐和? ぁあ?テメェいい度胸してんな?」 「荒木課長、飲み過ぎですよ。少しペース落とした方が…」 「うるせー、つーか佐和。この間の礼で今日は俺のおごりってんだ。一宿一飯の恩義、遠慮しねぇで食え!飲め!」 とは、言われても…… あんた、どこぞの組のモンですか? 課長の飲みっぷりに付き合えば、両方潰れる事なんて目に見えて分かる しかもこの間の事もあって、こちらは課長からのお誘いに心臓バクバクで しかも2人っきり 明日、明後日は土日で仕事は休みと来たもんだから、課長の酒のペース早いし、進む進む (こっちの身にもなれって!) 「ぷはぁッ!!やっぱ仕事の後の酒はうめぇな。おい、佐和、追加だ追加だ!」 「え゛っ、まだ飲むんですか?」 「あ?佐和、俺はなぁ~酒は飲んでも飲まれる奴じゃねーよ!」 そんな大口叩いた課長は30分後…… どこかで見た光景 気持ち良さそうにイビキかいて寝るか、おい! 「ぐぁ~~、くそっ!」 何度も声を掛けて、体を揺さぶってみても起きる素振りを見せてくれることもなく どっちみちこんな課長を置いて帰れる訳もなく、これが二度目 鬼課長を俺の家に連れて帰る羽目になってしまった

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