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「あら、き…課長っ!ちゃんと歩いて、下さいよ!」 「ん~~、歩いてるぅ」 「歩いてないでしょうにこの酔っ払い。何が『俺は、酒は飲んでも飲まれねー奴なんだ』だよ。ほら、ベッドに座って…って! あ゛ぁーーー、ダイブしないで下さい課長!」 「布団、ふっかふかぁ」 この呑んべい課長がっ! 部屋に連れて帰るまで、それはもぉ至難の連続 タクシーを見つけるまで、ちょっとでも目を離すと 道端に寝ようとするは 野良猫見ては追いかけようとするは、横断歩道の押ボタンを連打するは やっと辿り着いた俺の部屋に入った早々、ベッドに飛び込み大の字姿 だからか…… 「ったく、またスーツ着たまま。課長、ネクタイ緩めますよ?」 「ん…」 「ッ!」 酔っ払いの子供じみた行動にスッカリ忘れていた 今、俺のベッドに寝転がっている人は俺の上司で、そして、ここで以前めちゃくちゃエロいキスをした相手で (何でこの人、無駄に色っぽいんだよ…) さらに、俺は少なからずあれから荒木課長を意識しまくっていて ダメだと思いながらも 唇の隙間から覗く舌に、紅く染めた顔 はだけたシャツの下には腹が割れた引き締まった体を見た瞬間 心臓がバクバクと暴れ始める

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