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課長の身なりを整えて、飽きる事なく寝顔を見続けていた俺は…
「あーー…またやっちまったのか。悪ィ、佐和」
「あ、あぁあ荒木課長ぉおおおおはようございます」
アクビをしながら起きてきた荒木課長を見ても高鳴るこの気持ちは変わる事なく、心臓が激しく打ちつける
あれから何度も夜の出来事を反芻していた
(この手で課長をイかせて、自分からチューもして……ッ)
思い出すと体がジンワリ熱を帯びてくる
もうこの感情は、気のせいじゃないという事もハッキリ自覚した
荒木課長は昨日の事、覚えて?
そんな俺の考えを見透かしたかのように
「あ゛~くそっ、お前と酒呑んでた所まで覚えるのにっ、ちくしょう!」
「へ?あ、荒木課長…その、昨日の事覚えてないんですか?」
「ああ、これっぽっちも覚えてねぇ、あーそうだ、佐和」
(そうか…覚えてないんだ…)
昨日の課長はこの前以上に可愛い過ぎで、俺のキスに応えながらイってくれたり
その後も体を拭いてる時ですら、腰を揺らし、気持ちよさそうな喘ぎ声を漏らして
自慰で落ち着かせたはずの俺のモノは、すぐさまガン勃ち
俺が課長の姿に欲情している事も
課長が知らずのうちに快感に溺れている事も
(覚えていないのは、やっぱ寂しい…)
「おい、佐和!」
「は、はははい!あっ、朝飯ですね?
ちょっと待ってください。今、用意して…」
「今度はウチに来い」
「あ、はい!今度はウチ……え?」
ウチ……う!
「ぅぬエッ!?えええぇえ!?」
「うおっ驚き過ぎだ馬鹿。うるせェなぁ…
あ~アレだアレ!二度も泊めて貰ったのも悪ィしな~、お前今度はウチに泊まれ。ウチで宅飲みすれば俺はそのまま寝れて楽だから」
いやいや、だからって…
あんたが楽だからとかそんな理由だとしても
俺が課長のウチでお泊りって。
もしも昨日みたいな事がもう一度あったら、俺、また手を…
今度は抑えられるかは、自信がない…
「いや、そ、それはマズい…」
「ぁあ?今、何て言ったんだ?」
ギロリと睨む鋭い鬼の眼光に誰が逆らえる?
「い、行きます!いえ、行かせて下さい!」
「そうか!」
「っ!!!」
今の顔
かか可愛いぃいい!!
そのめちゃくちゃ嬉しそうな顔は、期待してもいいんですか?
「ラッキー!今よ~部屋がヤバくてお前、きれい好きだろ?」
「……え゛?」
「あ~それと佐和、来る時は何か買って来いよ。ウチ、なんもねーし。お前、料理出来るだろ?」
何だろこれ……
直接には言ってないけど
言ってる
(掃除と飯作れって……いや、でもッ課長のおウチかぁ)
そして次の週末
俺は初めて荒木課長の自宅に行く事になる
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鬼課長に恋心が芽生えた部下くん、次回はご自宅訪問ですよ!
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