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第3話 - ①

鬼課長の家 ■■■■■■■■■■■■■■ 「おぉ遅かったな~、この歳で迷子か佐和?」 「違いますよ!この前、酒しか無いって課長言ってたじゃないですか。 それ思い出して、買い物してたら遅くなったんです」 玄関開けて早々になんだこの言われようは。 でも、俺の両手に抱えた買い物袋を見て でかした! さすが俺の部下! 肩をバシバシ叩いてのこの手のひら返しよう さらには 「やっぱお前って気ィつくよな。あれだろ、あれだほれ。 何でもほっとけねぇタイプで、手伝ってやってたら全部やらされている残念な奴だろ、違うか佐和?」 マジ帰ろうか…… 『今度はウチに来い』 そう言われて、ホントに来た課長の家 すっげぇ楽しみで、玄関開けて出て来た課長のTシャツとジーパン姿のラフな格好とか セットしてない下ろしている髪型がいつもより若く見えて 心臓バクバクしてたのに、早くも鬼の先制攻撃にやられそうだ 「さっさと入れ、寒ィんだからよ」 俺、一応……客だよな? 「………お邪魔します、うわっ酷ッ! なんか物が落ちまくってるんですが、課長…掃除ってしてます?」 「掃除?ああ、たまにな~」 あり得ない 仕事場のデスクも酷いが、その比じゃない 玄関にマヨネーズがあるぞ? たまにって絶対嘘だ! 「あ~そうだ、佐和。酒はたっぷりあるからな! 今日は寝れねぇから、覚悟しとけ!」 いや覚悟もなにも、もうやられまくってますよ…… 足の踏み場に困る様な汚い玄関についに降り立った俺は 鬼課長の住む鬼ヶ島に一歩一歩と足を踏み入れた

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