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居間は玄関よっか幾分マシで、まだ良かった… 16時を少し回った時間に早いかと思いながらも料理を開始 しようとして、そういえば……と、 「課長、嫌いな物無いですか? 一応、何品かツマミと、あと鍋作ろうと思ってるんですけど、それでいいですか…ね?」 「マジか!鍋!!」 そう聞いた時の課長の顔はマジ嬉しそうで、不意討ちの笑顔に収まっていた心臓がまたバクバク言い始める (今の顔はズルいだろっ、仕事であんな嬉しそうな顔見せた事ねーのに、あんな顔っあんな顔っ!) 動揺と高揚した気持ちを落ち着かせようと、冷蔵庫を開けて ビきッ!! あんなに速く打ち付けていた心臓も思考も動きも 固まる (な、………なんじゃこりゃ!) 酒のみの冷蔵庫を見て。 上から下までビッシリと ビールにワイン、焼酎や日本酒ありとあらゆる酒ばっか…… つーかこの人…… いつもなに食ってんだ? 「ぷはぁ~~っビール最高!……お?美味っうめぇ、何だこのツマミめちゃくちゃ美味っ。くぅ~~っ、鍋の出汁も体に染みるな。 佐和、美味いわ。マジお前って天才!」 飢えてるなぁ でも、こんなにも喜んで俺の飯を食ってくれるのは気持ちがいい 「口に合って良かったです。まだ沢山ありますから」 「おお!よーーし、日本酒開けるぞ。佐和、お前も付き合え!」 飯が美味いと酒が進む そう言いながら、上機嫌で冷蔵庫から酒を次から次へと出し始める

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