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⑨
おまけ
その後の悶々としまくる鬼課長
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腰が痛ぇ
めちゃくちゃ痛ぇ
佐和の奴なに考えてんだ?
俺が…好き……だと?
あいつ今までそんな事、言ってなかっただろうが。
『課長…荒木、課長ッ、好きです。好きなんです』
普段は誰に対しても優しく微笑んでいる奴が、あんな必死に雄全開の表情をするのを初めて見た
あいつなら、女なんか勝手に寄ってくるだろう
顔はいい
気遣い上手に作る飯は美味い
仕事も真面目で、面倒見もいい
なんで、俺なのか分からねぇ
それよりも
俺の体はどうしたっていうんだ?
佐和に触られるだけで、ぶっ飛ぶぐらい気持ちが良かった
しかも男に抱かれて、中擦られるのがあんなにイイもんなのか?
佐和の腰が動くたび、あいつにしがみつかないと耐えられないぐらいに…
「ぐわぁあああッ」
そして何で……
『帰って来い』
そんな事、俺は言ってたんだか。
あいつが飼い主に叱られたイヌみたいに見えて、寂しそうな顔を見せてくるもんだから、つい口に出てたのもあるが…
にしても、尻尾振りちぎれるぐらいに馬鹿みてぇに嬉しそうな顔してよ
「佐和になら、懐れるのも悪く……」
無意識にそんな事を口にしているのに気づき、ムズ痒いなんとも言えないこの感情を、布団を殴って発散する事しか出来なかった
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鬼課長が自分の酒癖の悪さと部下くんの想いを受け止めるのはいつになるのか…
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