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考えれば考えるほど混乱していく コイツとは営業部の飲み会を通して何度も交流はあるが、個人的には俺ん家に一回呼んだだけ…… で、それでなんで… 好きだと告白されて しかも身体中触られまくるは 口で奉仕されるは 終いには、あいつのモノを挿れられて あまつさえ、色んな体勢でイかされまくっ… 「ちッ…」 「あっ、あの課長!」 「ぁあ?なんだッ?」 「うっ、ぁあああのッ今日、その……課長の家に行っても、いいですか?」 「は?家……?」 だから、その顔をするなッ 甘えてる様な、照れてる様な 犬みたいに飼い主からの『ヨシッ』を待つ様な表情 どうしてその顔を女にしてやらないのか。 俺も男で、しかもコイツよりも若くもねぇ、柔らかくもイイ匂いもしねぇのに… 「……ダメだ」 コイツの気の迷いだろう すぐさま残念そうな顔を見せた佐和だが ここは心を鬼に…… 「悪いな、佐和」 「あ……いえ、いいんです!美味しいって聞いた銘酒が手に入ったので」 その場から離れようとした俺を…… 「なに?」 魅力的な言葉が立ち塞がる 「銘酒『十六夜』って課長、知ってます?」 知ってるもなにも、いつか飲んでみたいとずっと思っていた酒じゃねぇか! 「中々入荷しないで有名らしいんですけど、知り合いに頼んで取り寄せて貰ったんです! で、その日本酒を片手に、金目鯛の煮付けを食べて貰えたらなんて…」 鯛の煮付けだと! なんだそりゃ、酒のツマミにしたら贅沢きわまりない上、美味いに決まってんだろーが! 「あと、わさび菜のおひたしに、蓮根のきんぴらも絶対合いますよね! シメに少し取っておいた鯛で茶漬けとか……」 「シメは、た、鯛茶漬けかよ………んぐッ、おい、佐和」 「は、はい?」 想像だけで、喉も腹も鳴っちまう 酒の旨さとコイツの料理力は身を持って知っちまっている だから…… 「俺ん家、ビールしかねぇぞ」 「え?あ………はい!」 仕方ない、今日だけだ と、自分で自分に言い聞かせていた

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